40代男一人旅の楽しみ方完全ガイド!失敗しない宿の選び方5選

40代男一人旅の楽しみ方完全ガイド!失敗しない宿の選び方5選

40代男一人旅の楽しみ方完全ガイド!失敗しない宿の選び方5選を徹底解説

こんにちは。
40代からのReスタート、運営者の「ワタル」です。

仕事や家庭での責任が重くのしかかる40代において、ふと一人になりたいと感じる瞬間はないでしょうか。
誰にも気を使わず、自分のペースで時間を過ごす40代男の一人旅は、疲れた心身をリセットする最高の手段です。

国内の温泉地でゆっくり湯に浸かるのも良し、思い切って海外へ飛び出し非日常を味わうのも良いでしょう。
この記事では、一人でも浮かないおすすめの行き先や、寂しい思いをせずに楽しめる食事のスタイル、そして失敗しない宿選びのポイントについて、私の経験やリサーチを基にご紹介します。

あなたにぴったりの旅のプランを見つけてください。

記事のポイント
  • 40代男性が心からリラックスできる国内および海外の旅行先
  • 一人旅でも周囲を気にせず快適に過ごせる宿やホテルの選び方
  • 一人焼肉やカウンター飯など孤独をグルメに変える食事の流儀
  • ワーケーションを取り入れた新しい旅のスタイルとスケジュールの組み方
目次

40代男の一人旅におすすめな国内と海外の行き先

一人で旅に出る40代男性の後ろ姿と美しい風景

体力的な曲がり角を迎えつつも、経済的には少し余裕が出てくるのが我々40代です。
20代の頃のような無茶な貧乏旅行ではなく、かといって団体ツアーのような拘束もされたくない。

そんな大人の男性にこそおすすめしたい、心身のメンテナンスと適度な刺激を兼ね備えたデスティネーションを厳選しました。

温泉やサウナで日頃の疲労回復を図る

山の景色を眺めながら露天風呂に浸かりリラックスする40代男性

40代の体にとって、温泉は単なるレジャーの枠を超え、まさに「湯治」とも言える重要なメンテナンスの場です。
日々のデスクワークで凝り固まった肩や腰、人間関係で擦り減った神経を癒やすには、良質な湯と静かな時間が何よりの特効薬となります。

首都圏から気軽に行ける群馬県・伊香保温泉

「今週末、ふらっと行きたいな」と思った時に最適なのが、群馬県の伊香保温泉です。
新宿から高速バス一本でアクセスできる利便性は、忙しい40代にとって大きな魅力。

伊香保のシンボルである365段の石段街は、一人で歩いても全く退屈しません。
湯上がりに浴衣姿で石段を登り、射的屋を冷やかしたり、名物の湯の花饅頭を頬張ったり。
程よい運動にもなり、日頃の運動不足解消にもつながります。

宿泊先としておすすめしたいのが、「和心の宿 大森」のような一人旅プランが充実している宿です。
ファミリーやカップルが多い宿だとどうしても肩身が狭くなりがちですが、一人客を歓迎している宿なら、食事も周囲を気にせず楽しめます。

特に、標高の高い位置にある露天風呂から関東平野を見下ろしながら入る朝風呂は格別です。
冷たい朝の空気を吸い込みながら温かい湯に浸かる瞬間、頭の中のモヤモヤが空へと溶けていくような感覚を味わえるでしょう。

圧倒的な湯量とエンタメ性が光る大分県・別府温泉

もし少し遠出ができるなら、日本一の湧出量を誇る大分県の別府温泉へ飛びましょう。
ここは街全体が湯煙に包まれており、到着した瞬間から非日常感が漂います。
別府には8つの温泉郷があり、それぞれ泉質が異なるため、自分の体調に合わせた湯選びが可能です。

一人旅ならではの楽しみ方として「地獄めぐり」があります。
真っ赤な「血の池地獄」やコバルトブルーの「海地獄」などを、誰のペースに合わせることなく黙々と巡る。
これは一種の修行のようでもあり、不思議と心が落ち着きます。

また、鉄輪(かんなわ)温泉にある「蒸し湯」も外せません。
薬草の上に横たわり、温泉の蒸気で蒸される体験は、サウナとはまた違ったデトックス効果があり、旅の疲れが一気に吹き飛びます。

秘湯の温泉宿

私は40代になって、秘境・秘湯の温泉宿に行くというのにハマっています。
宿の近くには店も何もなく、あるのは大自然のみ。
そんな中、大自然を満喫し、温泉に入り、本を読んで、時にはただボーっとして過ごす。

こんな時間の使い方が最高の贅沢だなと感じています。

まだそんな数を巡っている訳ではありませんが、私が泊まった中でのオススメをご紹介。

奥鬼怒温泉郷

関東最後の秘湯と言われている温泉郷で8つの温泉宿があります。
栃木、群馬、福島県の県境という山奥にあります。

私はその中の八丁の湯という宿に泊まったことがあるのですが、滝を間近に見られる露天風呂が最高でした。
またご飯も美味しくてとても満足できました。

いつか他の七つの宿も制覇したいと思っています。

ちなみに奥鬼怒温泉郷は私がバイクに乗っていた時に行ったのですが、ツーリングとしても楽しめるのでライダーの方には特にオススメです!

大平温泉 滝見屋

公式Facebookには「険しい山道を走るドライビングテクニックと 山の高低を歩くガッツがあれば到達できます」と書かれているぐらい、辿り着くのが大変でした。

私はバイクで行ったのですが、砂利道の箇所が結構あり、怖かったです。
車は道が狭い上に、急カーブの箇所も多いので、素直に送迎バスの利用をオススメします。

なんでこんな場所に温泉宿を建てたんだと思うほど山奥にあります。
当時私はソフトバンクを使っていたのですが、電波は入りませんでした。
他のキャリアはわかりませんが、強制デジタルデトックスができます。

辿り着くのは大変、電波も入らない、何もない山奥と様々な意味で印象に残っている宿です。
この宿に泊まって、秘境温泉宿の魅力に気づいたと言っても過言ではありません。

温泉地選びの極意

40代の一人旅において重要なのは、泉質だけではありません。
「一人での食事」が快適かどうかが満足度を左右します。

バイキング形式は賑やかすぎて落ち着かないことがあるため、部屋食や個室食が選べるプラン、あるいはハーフバイキング形式の宿を選ぶと、よりリラックスして過ごせます。

北海道や沖縄の大自然でリフレッシュする

「仕事のことを一切忘れたい」
「デジタルデトックスをしたい」という切実な願いがあるなら、都市部を離れて圧倒的な大自然に身を置くのが一番です。

人間なんてちっぽけな存在だと思わせてくれるような景色が、40代の疲れた脳を強制的にリセットしてくれます。

沖縄県・宮古島で「何もしない」贅沢を

沖縄の離島、特に宮古島や石垣島は、一人旅の聖地と言っても過言ではありません。
おすすめはレンタカーを借りて、ただひたすらに海沿いを走るドライブです。

宮古島と伊良部島を結ぶ「伊良部大橋」は、無料で渡れる橋としては日本最長クラス。
両サイドに広がる「宮古ブルー」の海を眺めながら駆け抜ける爽快感は、言葉では表現しきれないほどの感動があります。

ビーチに降りて、波の音を聞きながら文庫本を読むのも良いでしょう。
誰かと一緒だと「次はどこ行く?」「何食べる?」といった会話が必要になりますが、一人なら、気に入った場所に何時間いたって誰にも文句を言われません。

夕暮れ時に西平安名崎へ行き、水平線に沈む夕日を独り占めする時間は、大人の男に許された最高の贅沢です。

食と放浪の旅なら北海道

美味しいものを食べて元気をつけたいなら、北海道が最適解です。
札幌、小樽、函館と移動しながら、その土地ごとの味覚を堪能する旅は、冒険心をくすぐります。

北海道は「お一人様」に優しい土地柄でもあります。
例えば札幌のスープカレー店はカウンター席が充実している店が多く、一人で汗をかきながらスパイシーなカレーと向き合う男性客も珍しくありません。
ジンギスカンも「松尾ジンギスカン」や「だるま」など、一人用の鍋を用意してくれる店が増えています。

また、レンタカーで富良野や美瑛の丘陵地帯を走るのもおすすめです。
どこまでも続く直線道路と、パッチワークのような畑の風景。
窓を全開にして風を感じれば、日頃のストレスなんて吹き飛んでしまいます。

夜は小樽の運河沿いを散歩し、静かなバーで余市などのジャパニーズウイスキーを傾けるのも、40代らしい旅の夜の過ごし方です。

レンタカー利用時の注意点

沖縄も北海道も、ハイシーズン(GWや夏休み)はレンタカーの予約が非常に取りにくくなります。
航空券と同時に手配するのが鉄則です。
一人旅なら、小回りが利いて燃費も良い軽自動車やコンパクトカーで十分。
浮いたお金を食事代に回しましょう。

京都や金沢で静寂と美食を楽しむ大人の休日

歴史ある街並みを歩き、美しい建築や庭園を愛でる。
そんな文化的な刺激を求めるなら、古都への旅がおすすめです。

ただし、観光客でごった返す有名スポットをただ回るだけでは疲れてしまいます。
40代の大人の一人旅には、少し視点を変えた楽しみ方が必要です。

早朝の京都で「静寂」を手に入れる

世界的な観光都市である京都は、日中はどこに行っても人、人、人。
しかし、時間を「早朝」にずらすだけで、嘘のように静かな京都に出会えます。

私がおすすめするのは、朝7時頃からの散策です。
例えば、京都駅近くの東本願寺では朝のお勤め(晨朝)が誰でも参拝可能。
凛とした空気の中で僧侶の読経を聞いていると、背筋が伸びるような感覚になります。

その後、下鴨神社の糺の森(ただすのもり)を散歩するのも良いでしょう。
原生林の木漏れ日の中、砂利を踏む音だけが響く参道を歩く時間は、自分自身と深く対話するのに最適です。

朝食は、清水寺近くの二寧坂にあるスターバックスへ。
築100年以上の日本家屋を使用した店舗で、畳の上でコーヒーを飲む体験は京都ならでは。
開店直後なら席も確保しやすく、静かな時間を独占できます。

金沢で回転寿司とカウンター割烹を極める

北陸新幹線の開通で行きやすくなった石川県・金沢も、一人旅に推したい街です。
金沢といえば海鮮ですが、一人旅の強い味方が「回転寿司」です。

金沢の回転寿司は全国的にもレベルが高いことで有名。
「金沢まいもん寿司」や「もりもり寿し」など、回転寿司とは思えないクオリティのノドグロやガスエビを、一皿単位で好きなだけ注文できます。
高級店でコースを頼むのは勇気がいりますが、ここなら自分の腹具合と相談しながら最高級のネタを楽しめます。

夜は、木倉町や片町といった繁華街へ。
「魚八 はなれ」のようにカウンター席メインの割烹や居酒屋を探してみましょう。

職人の手仕事を目の前で眺めながら、地酒「手取川」や「天狗舞」をちびちびやる。大将の手が空いた時に少し会話を交わす。
そんな程よい距離感のコミュニケーションが、独り身の寂しさを心地よいものに変えてくれます。

また金沢の魅力は観光スポットがまとまっているところです。
金沢城や兼六園、東茶屋街、武家屋敷、金沢21世紀美術館など、割と近い距離にあります。

周遊バスもあるので一通り観光するのに困ることはありません。

金沢のお寿司はとっても美味しかったのでオスス!
ガスエビや白エビなど北陸でしか味わえないネタがあるのも魅力的です

台湾やタイなど近場の海外で非日常を味わう

台湾やタイの活気ある夜市(ナイトマーケット)を一人で散策する日本人男性

「もっと根本的に環境を変えたい」
「今の自分を知っている人が誰もいない場所に行きたい」。

そんな強いリセット願望があるなら、思い切ってパスポートを持って空港へ向かいましょう。
欧米への長距離フライトは体力的にきついかもしれませんが、アジアなら数時間のフライトで到着でき、時差ボケの心配もありません。

タイ・バンコクで熱気とカオスに身を任せる

タイの首都バンコクは、40代男性の心を掴んで離さない魅力があります。
高層ビルが立ち並ぶ都会的な側面と、屋台がひしめく下町のカオスが同居する街。
この熱気に身を置くだけで、日本での悩み事がちっぽけなものに思えてきます。

特におすすめなのが、タイ古式マッサージです。
日本では高価なマッサージも、現地なら1時間1,000円〜2,000円程度で受けられます。

仕事でバキバキになった体を毎日ほぐしてもらう、そんな王様のような生活も夢ではありません。
夜はナイトマーケットへ繰り出し、辛くて酸っぱいトムヤムクンや、甘辛いパッタイをビールで流し込む。

言葉が通じない不自由ささえも、旅のスパイスとして楽しめるはずです。

台湾・台北で安心感のあるグルメ旅

初めての海外一人旅で不安があるなら、台湾の台北が最適解です。
親日的な人が多く、治安も良好。

漢字文化圏なので、なんとなく看板の意味がわかるのも安心材料です。
台北の楽しみは何と言っても「夜市(ナイトマーケット)」での食べ歩き。

「士林夜市」や「饒河街観光夜市」など、活気ある市場を一人でぶらつきながら、胡椒餅や巨大なフライドチキン(鶏排)を頬張るのが醍醐味です。

また、台北には「Bar ansleep」のように日本人が経営するバーも点在しており、異国の地で日本語で会話しながらウイスキーを楽しめる場所があります。
昼間は一人で観光し、夜は日本語が通じる場所で少し誰かと話す。
そんなバランスの取れた旅ができるのも台湾の魅力です。

40代からのLCC活用術

ピーチやジェットスターなどのLCC(格安航空会社)を利用すれば、時期によっては国内旅行よりも安く海外へ行けることがあります。
座席は少し狭いですが、アジア圏内の3〜4時間なら十分許容範囲。
浮いた航空券代で現地のホテルをグレードアップするのが賢い大人の選択です。

言葉が通じない場所で一人で過ごす経験は、間違いなく自信になりますよ。

実際の旅行記ブログから失敗しない旅を学ぶ

旅行会社の公式サイトや大手メディアの記事は、綺麗に撮られた写真とポジティブな情報ばかりで、現地の「リアル」が見えてこないことが多々あります。

「実際に行ってみたら、坂道がきつくて40代の膝には辛かった」「ホテルの周りにコンビニがなくて困った」といった生々しい情報は、個人のブログにこそ詰まっています。

自分と似た「ペルソナ」を探す

検索エンジンで「40代 男 一人旅 ブログ」と入力して、上位に表示される個人の旅行記を読み込んでみましょう。
特に自分と似たライフスタイル(独身、既婚、インドア派、アウトドア派など)の管理人が書いているブログは、最強のガイドブックになります。

例えば、あなたが「静かに過ごしたい」タイプなら、同じような感性を持つブロガーが「居心地が良かった」と評価するカフェや宿は、あなたにとっても当たりである確率が高いです。

逆に、若者が運営するブログで「最高に盛り上がった!」と紹介されているゲストハウスは、40代が泊まると騒音で眠れないというリスク回避にもつながります。

ちなみに当ブログでも私が旅行に行ったときはその模様を書いてくので参考にして下さい。

失敗談こそが最大の有益情報

ブログの価値は「失敗談」にあります。
「この店は一人客お断りだった」
「この時期の沖縄は台風が多いから避けるべきだった」といった、お金と時間を無駄にしないための教訓を先人たちから学びましょう。

成功体験だけでなく、ネガティブな情報も事前に知っておくことで、旅のトラブルを未然に防ぎ、満足度を劇的に高めることができます。

私も旅の計画を立てる時は、Googleマップの口コミと個人ブログを徹底的にリサーチします。
「一人でも入りやすかった」という一文を見つけた時の安心感といったら!
先人の知恵を借りて、賢い旅をしましょう。

40代男の一人旅を充実させる宿や食事の流儀

行き先が決まっても、まだ安心はできません。
40代の一人旅において、満足度を大きく左右するのが「宿」と「食事」です。

若者のようなドミトリー(相部屋)はきついけれど、高級すぎるホテルも落ち着かない。
ファミレスで夕食を済ませるのは味気ないけれど、賑やかな居酒屋に一人で入る勇気はない。

そんな迷える40代男性のために、私が実践している宿選びの基準と、孤独を最高のスパイスに変える食事の流儀を伝授します。

宿はサウナ付きのドーミーインを選ぶべき理由

ビジネスホテルの湯上がり処で館内着を着てくつろぐ男性

ビジネスホテルチェーン「ドーミーイン」をご存知でしょうか。
もしあなたがサウナ好きで、まだドーミーインに泊まったことがないなら、それは人生の楽しみを一つ損していると言っても過言ではありません。

40代男性の一人旅において、私はまず第一候補としてこのホテルを検索します。

ビジネスホテルを超越した「ととのい」環境

ドーミーインの最大の魅力は、多くの店舗に完備されている本格的な大浴場とサウナです。
ビジネスホテルのおまけ程度のサウナではありません。

高温でしっかりと汗をかけるサウナ室、キンキンに冷やされた水風呂、そして露天スペースに設置された「ととのい椅子」。
これらが完璧な動線で配置されています。

旅先で歩き回った後、このサウナセットを3回繰り返す。これだけで、その日の疲れが嘘のように消えていきます。

魔性の夜食「夜鳴きそば」

そして、ドーミーインを語る上で外せないのが「夜鳴きそば」です。
毎日21時30分から23時頃まで、宿泊者全員に無料で振る舞われるハーフサイズの醤油ラーメン。
これが絶品なのです。

あっさりとした鶏ガラのスープは、飲んだ後の締めにも、小腹が空いた時の夜食にも最適。
わざわざ夜の街へラーメンを食べに出かける必要がなく、館内着のままリラックスして啜れるこの一杯が、孤独な旅行者の心と胃袋を優しく満たしてくれます。

施設名(例)特徴・強みサウナ評価(個人的主観)
ドーミーイン池袋都心で黒湯の天然温泉とポカリ飲み放題★★★★★
ドーミーインPREMIUM京都駅前京都のど真ん中で天然温泉、朝食も豪華★★★★☆
ドーミーイン札幌ANNEX朝食の海鮮丼(勝手丼)がもはや観光地★★★★☆

サウナ愛好家の間では「ドミ活」という言葉があるほど。
サウナ上がりに部屋でオロポ(オロナミンCとポカリスエットを混ぜたドリンク)を飲みながら、明日の計画を練る。

これが私の旅のルーティンです。

星野リゾートなどで何もしない贅沢に浸る

いつも節約ばかりでは心が荒んでしまいます。
たまには奮発して、「宿そのもの」を目的地にする旅はいかがでしょうか。

特におすすめなのが、星野リゾートが展開する温泉旅館ブランド「界」や、リゾートホテル「リゾナーレ」です。

「おひとりさま」を肯定する空間

高級宿というと「カップルや家族連ればかりで浮くのではないか」と心配になるかもしれません。
しかし、星野リゾートのようなハイクラスな宿ほど、プライバシーが守られ、個人の時間が尊重される傾向にあります。

例えば「界 アンジン」(静岡県伊東)は、全室オーシャンビュー。
部屋のソファーに座り、海を眺めながら備え付けのミルでコーヒー豆を挽く。
誰にも邪魔されず、ただ本を読んだり物思いに耽ったりする時間。

スタッフの接客も洗練されており、過度な干渉はせず、必要な時にそっとサポートしてくれます。
食事も半個室のようなスペースが用意されていることが多く、一人でも周囲の視線を気にせず、旬の会席料理を堪能できます。
高い宿泊費は、この「完璧な孤独と安心感」を買うための投資だと考えれば、決して高くはありません。

私はこの宿に宿泊して、「何もしないことは最高の贅沢なんだ」と初めて実感しました。

予算に合わせて選ぶ格安宿から高級旅館の相場

旅のスタイルや懐事情に合わせて宿を使い分けるのも、旅慣れた40代の手腕です。
ここでは、具体的な予算感とそれぞれのメリットを整理してみましょう。

回数重視なら:1万円前後のバイキング宿

「とにかく回数を多く旅に出たい」
「宿は寝るだけでいい」という場合は、「湯快リゾート」や「伊東園ホテルズ」といった格安温泉ホテルチェーンが強力な選択肢になります。

1泊2食付きで1万円を切るプランも珍しくありません。
食事はバイキング形式が基本なので、一人で黙々と好きなものを食べられます。

高級感はありませんが、温泉に入れて腹一杯になれる、このコストパフォーマンスは侮れません。

バランス重視なら:1.5万〜2万円のシティホテル・ドーミーイン

快適性と予算のバランスが良いのがこの価格帯。
先述のドーミーインや、ダイワロイネットホテルなどのハイクラスビジネスホテルが含まれます。
清潔感があり、設備も充実。朝食にこだわっているホテルも多く、ビジネス利用だけでなく観光拠点としても優秀です。

質重視なら:3万〜5万円以上の高級旅館・リゾート

露天風呂付き客室や、部屋食での夕食を希望するなら、この価格帯が目安になります。
誰とも顔を合わせずに過ごす「おこもりステイ」を実現するには最適です。

平日の宿泊や直前予約サイトを利用すれば、ハイクラスな宿でも驚くほど安く泊まれることがあるので、こまめなチェックが欠かせません。

私は「観光メインの時はビジネスホテル」「休養メインの時は高級宿」と明確に使い分けています。
メリハリをつけることで、マンネリ化を防げますよ。

一人焼肉や居酒屋のカウンターで孤独のグルメ

落ち着いた居酒屋のカウンター席で一人酒と料理を楽しむ40代男性

一人旅で最も心理的ハードルが高いのが夕食です。
コンビニ弁当で済ませるのは寂しいですが、賑やかな店に入るのも勇気がいる。
そんなジレンマを解決する方法があります。

一人焼肉はもはや恥ずかしくない

ここ数年で「一人焼肉」の地位は劇的に向上しました。
「焼肉ライク」のような一人一台のロースターを完備した専門店が急増しています。

さらに、「牛角」や「焼肉きんぐ」といった大手チェーンでも、カウンター席や一人用メニューを導入する店舗が増えています。
自分のペースで肉を焼き、誰にも肉を奪われることなく育てる楽しみ。これは一人旅ならではの特権です。

居酒屋は「カウンター」と「個人店」を狙え

地元の美味しいものを食べたいなら、やはり居酒屋です。
店選びのポイントは「外からカウンター席が見えること」。

カウンターさえあれば、一人でも自然に溶け込めます。
博多の屋台などはその最たるもので、肩を寄せ合って座れば、店主や隣の常連客との会話が自然と生まれます。

逆に、会話をしたくない場合は、スマホで本を読みながら静かに飲んでいれば、大抵の店主は察してそっとしておいてくれます。
チェーン店よりも、少し小綺麗な個人経営の店の方が、一人客を大切に扱ってくれることが多いです。

事前にGoogleマップや食べログで「一人飲み」「カウンター」というキーワードで口コミを検索しておくと、ハズレを引く確率がぐっと下がります。

入店の作法

勇気を出して暖簾をくぐったら、人差し指を一本立てて「一人です」とハッキリ伝えましょう。
堂々としていれば、お店側も「粋な一人客が来た」と歓迎してくれます。

お店選びが面倒な時
私はご当地スーパーでご当地グルメを買い、ホテルで食べるのも好きです。
地元では見かけない食材や総菜を見つけるのも旅の醍醐味!

旅先で仕事もこなすワーケーションの実践

リゾートホテルの窓辺で景色を眺めながらノートパソコンでワーケーションをする男性

「長期休暇を取るのは現実的に厳しい」という責任あるポジションの40代男性におすすめしたいのが、仕事(Work)と休暇(Vacation)を組み合わせた「ワーケーション」です。

オンとオフをシームレスに繋ぐ

例えば、金曜日に有給を取って木曜の夜から出発し、金曜日は旅先のホテルでリモートワークを行う。
そして土日は完全に観光を楽しむというスタイルです。

海が見えるリゾートホテルのバルコニーや、温泉宿のラウンジでPCを開く。
環境が変わるだけで、不思議と普段よりも集中力が増し、新しいアイデアが湧いてくることがあります。

私自身もよく、ノートPCを持って旅に出ます。
午前中はメールチェックや執筆作業に集中し、午後からは温泉に入ったり、地元の街を散策したり。仕事が終わった瞬間に「観光モード」に切り替えられるのが最大のメリットです。通勤時間ゼロで、ドアを開ければそこは観光地。これほど効率的で贅沢な時間の使い方はありません。

ワーケーション宿選びの注意点

必須なのは「高速で安定したWi-Fi」と「長時間座っても疲れない椅子と広めのデスク」です。
リゾートホテルの中には、Wi-Fiが弱かったり、ローテーブルしかなかったりする場合があるので、事前に公式サイトや口コミで「ビジネス利用」「テレワーク」に関する情報を確認しましょう。
コワーキングスペースを併設しているホテルなら間違いありません。

心身を再生させる40代男の一人旅へ出よう

ここまで、40代男性におすすめの行き先や宿、食事のスタイルをご紹介してきました。
40代男の一人旅は、決して「寂しい逃避行」ではありません。
それは、社会的責任や家庭内の役割から一時的に離れ、本来の自分自身を取り戻すための、前向きで必要な「儀式」なのです。

好きな場所に行き、好きなものを食べ、好きな時間に寝て、好きな時間に起きる。
そんな子供の頃には当たり前だった自由を、大人の経済力と知恵を使って全力で楽しむ。
これこそが、40代だからこそ味わえる旅の醍醐味です。

家族や仕事の調整など、出発するまでにはいくつかのハードルがあるかもしれません。
しかし、勇気を出して一歩踏み出し、一人で列車や飛行機に乗り込んだ瞬間、あなたの心は驚くほど軽くなっているはずです。

まずは近場の温泉一泊からでも構いません。
スマホを置いて、鞄一つで出かけましょう。
そこには、日常では絶対に出会えない景色と、リフレッシュして一回り大きくなった新しい自分が待っています。

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