40代のポニーテールは痛いを解決する方法10選

「40代のポニーテールは痛い」を解決する方法10選を徹底解説

40代になって、ふと「ポニーテール」をためらうようになった、なんてことはありませんか?

若い頃は何も考えずにできていたヘアスタイルなのに、40代でポニーテールは痛いと思われるかもしれない。
この「痛い」という言葉には、実は2つのまったく異なる、でも密接に関連する意味が隠れているんですよね。

ひとつは、「若づくりに見えて痛い」「かえって老けて見える」といった「見た目の問題」
40代特有の髪質の変化やフェイスラインのぼやけもあって、20代の頃と同じようにはいかない、という悩みです。

もうひとつは、髪をきつく結ぶことで起こる「頭痛」や、引っ張られ続けることによる「抜け毛・薄毛」といった、「身体的な痛み」です。

どちらの悩みも、40代にとっては本当に切実な問題ですよね。

この記事では、私たち40代がポニーテールをためらってしまう2つの「痛み」の原因と、それらを同時に解決して、上品な「こなれ感」を出すための具体的な方法を、私なりに詳しくまとめてみました。

記事のポイント
  • 40代がやりがちな「痛い」ポニーテールのNG例
  • オバさん見えしない、大人の上品な結び方のコツ
  • 頭痛や抜け毛を防ぐ、頭皮に優しいアレンジ方法
  • 白髪やトップのボリューム不足をカバーするテクニック

40代でポニーテールは痛い?見た目の問題を解決

鏡の前でポニーテールにしようか悩んでいる40代の日本人女性

まずは、一番気になるかもしれない「見た目の痛さ」についてです。
若づくりにも、老け見えにもならない、40代にふさわしい「ちょうどいい」ポニーテールは、難しいテクニックは不要で、いくつかの「コツ」を知っているかどうかで決まるかなと思います。

若づくり・老け見えのNG例

トップがぺたんこでパサついた印象の、40代女性のNGなポニーテールの後ろ姿

私たちが「痛いかも」と不安になる時、だいたい想像するのはこんな感じではないでしょうか。
40代の髪質や肌の変化を無視してしまうと、意図せずNG例に陥りがちです。

40代が避けたいNGポニーテール

  • NG例1:高すぎる位置
    頭のてっぺんに近い、いわゆる「ハイポニー」。
    アクティブで若々しい反面、40代がやると「若づくりを頑張っている」印象を与えてしまうリスクが最も高いスタイルかなと思います。
  • NG例2:顔周り全開・耳全開
    後れ毛を一切作らず、フェイスラインも耳もすべてきっちり出してきつく結ぶスタイル。
    昔っぽい印象になりがちで、40代が気になる輪郭や肌の質感をすべて露呈し、厳しく余裕のない雰囲気に見えてしまいます。
  • NG例3:ただの「ひっつめ髪」
  • スタイリング剤を何もつけず、パサついた髪や「アホ毛」がそのままの状態で、ただゴムで束ねただけのスタイル。
    「計算されたラフさ」ではなく、「ただの疲れた人」「所帯じみた印象」に直結してしまいます。
  • NG例4:ぺたんこトップ
    40代は髪のコシや量が減少しがち。
    そのため、トップにボリュームがないまま結ぶと、結んだ張力でつむじが割れて見えたり、頭頂部が平らになったりします。
    これが薄毛の印象を不必要に強調し、老け見えの大きな原因になります。

こうした「NG例」は、ほんの少しの意識で回避できます。
大切なのは、今の自分に合ったやり方にアップデートすることですね。

オバさん見えしない結び方

では、どうすれば「オバさん見え」や「疲れた印象」を回避できるんでしょうか。
私が一番大事だと思うのは、「結ぶ前の下準備」「計算されたメリハリ」の2点です。

下準備が仕上がりの8割

40代日本人女性の手が、ジャータイプのヘアバームを指で取っているクローズアップ

40代のポニーテールは「結ぶ前」が勝負、と言っても過言ではないかもしれません。
髪のツヤが減ったり、パサつきやうねりが出やすくなったりする年代だからこそ、スタイリング剤による「仕込み」が不可欠です。

結ぶ前に、少量のヘアバームやワックス(ベタつかないクリームタイプなどがおすすめ)を手のひらに薄く、本当によく伸ばします。
指の間までしっかり伸ばすのがポイントです。

それを、髪の「内側」や「襟足」から先につけ、最後に手に残ったものを髪の表面や前髪になじませます。表面からベタッとつけると失敗しやすいので、必ず内側からが鉄則ですね。

これをやるだけで、以下のようなメリットがあります。

  • 髪に自然なツヤとまとまりが生まれる
  • 表面の「アホ毛」やパサつきを抑えられる
  • 髪が扱いやすくなり、ゴムが滑りにくくなって結び目が崩れるのを防げる

NG例3の「ただのひっつめ髪」から脱却する、最も重要なステップです。

「トップふんわり、サイドタイト」のメリハリ

もうひとつの重要なコツは、意図的に「メリハリ」をつけること。

「全体がぺたんこ」でも、「全体がボサボサ(ルーズすぎる)」でもなく、「トップと後頭部はふんわり、サイド(耳周り)はタイト」にまとめるのが、大人の正解かなと思います。

サイド(耳の上あたり)は、手のひらやスタイリング剤をつけた指でしっかりとおさえてタイトにまとめ、清潔感をキープします。
ここが緩むと、一気にだらしない印象になってしまいます。

その上で、トップと後頭部は後で解説する「引き出し」テクニックを使って、ふんわりとした丸みを作ります。
この計算されたコントラストこそが、だらしなくない、洗練された大人のポニーテールを生み出すんだと思います。

大人の正解は低い位置?

上品な低い位置のポニーテール(ローポニー)をした40代日本人女性の洗練された横顔

結ぶ位置も、40代の品格を決める重要な要素ですよね。

NG例で挙げた「高すぎる位置」は避けるとして、大人の上品さを出すなら、あご先と耳を結んだ延長線上にある「ゴールデンポイント」、または「それより少し低い位置」がおすすめです。

「ゴールデンポイント」は、横から見たときのバランスが最も美しく見える定番の位置です。
アクティブな印象も少し残したい日にはここがいいかもしれません。

さらに、より落ち着いた、余裕のある大人の雰囲気を出したい場合は、「耳の裏側くらいの低め(ローポニー)」も非常に有効です。
襟足の近くで結ぶことで、ぐっと上品さが増しますし、襟足のたるみが気になる場合もスッキリとまとまりやすいですよ。

高すぎず低すぎない、自分のファッションやその日の気分に合った「品のある位置」を見つけるのが大事ですね。

疲れた印象を変える後れ毛

NG例の「顔周り全開」スタイルは、疲れた印象や古い印象を与えがちです。
40代の後れ毛は、「計算されたラフさ」が命。出しすぎは厳禁です。

大人の「後れ毛」3つの黄金ルール

  1. 出す場
    「こめかみ」「もみあげ」「襟足」の3点から出すのが基本です。
    気になるフェイスラインに沿って出すのが効果的。
  2. 出す
    「ごく細い毛束を数本だけ」残します。
    髪を結ぶ前にあらかじめ残しておくのがコツです。
    多すぎると、疲れた印象やだらしない印象になるので、本当に「少しだけ」を意識します。
  3. 仕上げ
    残した後れ毛には、必ずヘアアイロン(ストレートでもカールでもOK)を軽く通します。
    パサパサのままだと「ただの落ちた毛」に見えてしまいますが、熱を通してツヤを与えるだけで、一気に「計算された」こなれた雰囲気になります。

この計算された後れ毛が、「隙」や「大人の余裕」を演出し、気になるフェイスラインを自然にカバーし、耳を少し隠してくれる、実用的な効果も抜群です。

ぺたんこトップの回避術

40代になると、髪のコシがなくなってトップがぺたんこになりやすいですよね。
これは老け見えの大きな原因です。

対策は、ゴムで結んだ後に「引き出す」こと。
これは必須テクニックかなと思います。

やり方は、まず、片手でゴムの結び目を「動かないように」しっかり抑えます。

もう片方の指(親指と人差し指の爪先を使うイメージ)で、トップ(頭頂部)と後頭部の髪を「360度、少しずつ、細い毛束で」つまみ出して高さを出します。

引き出しの注意点

一気に太い毛束を引き出そうとしたり、一箇所からだけ引き出したりすると、そこだけが飛び出して崩れたり、穴が空いたようになったりして失敗しやすいです。
「結び目から放射状に、少しずつ」が鉄則です。

特に「後頭部」に丸みが出るように意識して引き出すと、横から見たときのシルエット(特に絶壁が気になる方)がとても綺麗になりますよ。

白髪やつむじの隠し方

トップを引き出そうとすると、今度は「つむじの割れ目」や「生え際の白髪」が気になってくる…
これも40代あるあるですよね。

この問題は、「きっちり隠そう」とすると不自然になりがちなので、「ぼかして目立たせない」という発想が大事かなと思います。

つむじ割れのカバー

つむじがぱっくり割れて見える場合は、その割れ目を「またぐように」、両側の髪を少しずつつまみ出して、割れ目にかぶせるようにして「ぼかす」と効果的にカバーできます。

生え際・分け目の白髪カバー

生え際の白髪が気になる場合は、あえて「後れ毛」を多めに残し、顔周りの髪を結ばない範囲を広げることで、白髪の生え際自体をカモフラージュ(ぼかす)する方法が非常に有効です。
これは輪郭カバーにもなって一石二鳥ですね。

ほかにも、分け目部分の髪を少し「ねじって」から結んだり、分け目を作らないハーフアップにしたり、カチューシャやターバンで生え際ごとカバーするのもおすすめです。

ヘアアクセサリーの選び方

40代のポニーテールを格上げし、「ただ結んだだけ」感を払拭してくれるのが、ヘアアクセサリーです。
ただ、これも選び方を間違えると「痛く」なってしまうので、品選びは重要ですね。

40代が避けたいNGアクセサリー例

  • 大きすぎるリボン(特にサテン地など)
  • 発色が良すぎるプラスチック製の飾り(派手なピンクや水色など)
  • キャラクターものや、過度にファンシーなデザイン

こうした「甘すぎる」「安価に見えやすい」アイテムは、「若づくり」と見なされるリスクが高いので避けた方が無難かなと思います。

40代におすすめOKアクセサリー例

  • 素材感で選ぶ
    シンプルな金属製(ゴールドやシルバー、マット加工も◎)、上質なレザー調の紐(巻き付けるタイプ)、落ち着いた色味のベロアやコットンのシュシュなど。
  • デザインで選ぶ
    水引モチーフやスクエア型、マーブル模様など、甘すぎない洗練されたデザイン。
  • 最強アイテム:「ポニーフック」

特におすすめなのが「ポニーフック」です。
これは、フック(かんざしのような挿し金具)がついた飾りのこと。

ゴムで結んだ結び目に、フックを差し込むだけ。
これだけでゴムを上品に隠せて、一瞬で洗練されたバックスタイルが完成します。

自分の髪を巻き付けてゴムを隠す手間も、ピンで留める痛みもありません。

40代でポニーテールが痛い頭痛・薄毛の原因

40代でポニーテールが痛い頭痛・薄毛の原因

さて、ここまでは「見た目の痛み」についてお話ししてきましたが、もうひとつの深刻な悩み、「身体的な痛み」についても詳しく見ていきましょう。

せっかくお洒落をしても、頭が痛くなったり、将来の薄毛の原因になったりしては、心から楽しめませんよね。

実は、この2つの悩みは無関係ではないんです。

頭痛が起こるメカニズム

ポニーテールをした日に、夕方になるとズキズキと頭が痛くなる…。
これは通称「ポニーテール頭痛」と呼ばれるものです。

原因は、髪をきつく、長時間結び続けることで、頭皮の血管や神経が圧迫されることにあるようです。
頭皮が引っ張られ続けることで血行不良が起こり、それが頭痛を引き起こしてしまうんですね。

「見た目の痛み」を気にするあまり、ぺたんこトップやフェイスラインのたるみを引き上げようと、無意識に「きつく結びすぎている」ことが、この頭痛の引き金になっている可能性が非常に高いです。

見た目の対策ミスが、身体的な痛みを引き起こす、まさに悪循環ですね。

抜け毛・牽引性脱毛症リスク

さらに深刻なのが、抜け毛や薄毛のリスクです。
頭痛は一時的(その日だけ)なことが多いですが、こちらは将来にわたって影響する可能性があります。

ポニーテールやお団子、きつい三つ編みなど、髪を強く引っ張る特定のヘアスタイルを長期間(毎日など)継続することで、毛根に常に強い力がかかり続けます。

その結果、その部分の髪が抜けたり、細くなったり、生えなくなったりすることがあり、これを「牽引性(けんいんせい)脱毛症」と呼びます。

特に負担がかかりやすいのは、髪を一点に集めて強く引っ張るポニーテールで、力が集中しやすい「生え際(特にこめかみ)」や「分け目」の部分です。

【最重要】専門機関からの警告

ポニーテール中に感じる「頭皮の痛み」や「引っ張られる感覚」は、単なる不快感ではなく、「永久的な脱毛」につながる可能性のある医学的な危険信号かもしれません。

公益社団法人日本皮膚科学会も、牽引性脱毛症について「長時間続くことで髪の毛をつくり、支える土台となる毛包まで障害を受けると永久的に髪が生えてこなくなることがあります」と注意喚起しています。(出典:皮膚科Q&A – 公益社団法人日本皮膚科学会

この記事はあくまで個人の経験や情報をまとめたものです。
もし頭皮の痛みや抜け毛が続く場合、生え際が後退してきたと感じる場合は、「髪型のせいかな」と自己判断せず、必ず皮膚科や専門のクリニックに相談してください。

痛くない優しい結び方テク

柔らかい布製のシュシュで、髪をゆるく快適にまとめている40代日本人女性

では、どうすれば頭皮への負担を減らせるのでしょうか。
大前提として「毎日同じ位置で結ばない」「分け目を定期的に変える」「結ばない日を作る」ことが重要ですが、結び方にもコツがあります。

キーワードは、一点に集中しがちな「引っ張る力」を、複数のポイントや広い面で「負荷分散」させることです。

頭皮への「負荷分散」テクニック3選

  • テク1:2段階(上下)分け
    見た目の「襟足のたるみ」対策でも紹介した、髪を上下にブロッキングし、まず下の襟足部分の髪をまとめてから、上の髪をかぶせて一緒に結ぶ(またはバレッタなどで留める)方法です。
    髪の重さと引っ張る力が2ヶ所に分散されるため、頭皮への負担が格段に減ります。
  • テク2:「くるりんぱ」の応用
    ハーフアップやポニーテールに「くるりんぱ」を加えるのも有効です。
    くるりんぱは、プロセスとして結び目を一度緩める動作を含みますし、毛束がねじれて「面」で支え合う構造になるため、安定性が増します。
    その結果、きつく結ばなくてもスタイルが崩れにくくなるという大きな利点があります。
  • テク3:ヘアアイテムを適正化する
    痛みの原因が、使っているゴムにあるかもしれません。

ヘアアクセサリーによる頭皮への負担は、以下のように比較できるかなと思います。

アイテム 負担度 理由
細いゴム(ビニールゴムなど) 高い 力が一点に集中し、髪や頭皮に食い込みやすい。
太さのあるヘアゴム 圧力が分散されるが、きつく結べば負担はかかる。
シュシュ(布製) 低い 布がクッションになり、圧力を大幅に分散できる。
ヘアクリップ/バレッタ 低い 「挟む」だけでまとめられ、牽引力が少ない。
美容師考案ゴムなど 低い 絡まりにくく、痛くなりにくい専用設計のものも市販されています。

ポニーテールにこだわる日以外は、シュシュでゆるくまとめたり、クリップで留めたりする日を作るのが、頭皮にとっては優しいですね。

大人の前髪アレンジと後れ毛

ここで、改めて「後れ毛」の重要性をお話しします。

「身体的な痛み」の対策は、「見た目の痛み」の対策と密接に繋がっています。
その象徴が「後れ毛」や「前髪」の存在です。

例えば、先ほど「白髪隠し」や「輪郭カバー」という「見た目の痛み」対策として紹介した、あえて「顔周りを結ばない」後れ毛のアレンジ

これは、見方を変えれば、生え際やこめかみといった「牽引性脱毛症」のリスクが最も高い部分の髪を、そもそも引っ張らない(=結ばない)ということになります。

つまり、見た目のお洒落と、頭皮の健康(負荷分散)を両立できる、まさに40代にとって一石二鳥の、最も合理的で優しいテクニックなんです。

40代ポニーテールが痛い悩みの解決法

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
「40代ポニーテールが痛い」という、一見シンプルな検索キーワードの裏には、

  1. 見た目が「痛い」(老け見え・若づくり)ことへの不安
  2. 身体的に「痛い」(頭痛・脱毛)ことへの懸念

という、2つの切実な問題がありました。

そして、この2つは連動していました。
老け見え(見た目の痛み)を恐れるあまりきつく結びすぎ、その結果として頭痛や脱毛リスク(身体的な痛み)を引き起こしていたのです。

でも、この悪循環は、正しい知識とテクニックで断ち切ることができます。

40代ポニーテールの「2つの痛み」解決法まとめ

  • 見た目の「痛み」解決
    「下準備のスタイリング剤」でツヤとまとまりを仕込む。
    「トップふんわり、サイドタイト」のメリハリを意識する。
    「計算された後れ毛」で輪郭カバーと余裕を演出する。
    「ポニーフック」など品格のあるヘアアクセでゴムを隠す。
  • 身体的な「痛み」解決
    「負荷分散(2段階結び、くるりんぱ)」で引っ張る力を弱める。
    「アイテムの適正化(太いゴム、シュシュ、クリップ)」で圧力を減らす。
    「リスク部位(生え際)を結ばない後れ毛」で頭皮を休ませる。

40代のポニーテールは、20代の頃のように「ただ結ぶだけ」では成立しません。
それは「手抜き」や「雑」に見え、結果として「痛い」印象や本物の「痛み」を引き起こします。

40代のポニーテールに必要なのは、自身の髪質や輪郭の変化を受け入れ、適切な「仕込み」「テクニック」「アイテム」という「意図(ひと手間)」を正しく加えることです。
その「意図」こそが、若づくりではない、洗練された大人のためのヘアスタイルを完成させます。

ぜひ、本記事でご紹介した「正解」を参考に、ご自身の頭皮と相談しながら、自信を持ってポニーテールを楽しんでみてくださいね。

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