「40代にもなってネックレスをするのは、もしかしてダサいと思われているのでは…?」
そんな不安を感じて、アクセサリー選びに慎重になっていませんか。
実際のところ、メンズネックレスは何歳までといった明確なルールはありません。
しかし、40代のネックレスチェーンの太さやデザインの選び方を間違えると、残念ながら若作りに見えたり、品位を損なったりする可能性があります。
芸能人愛用ネックレスメンズのスナップを見ても、自分に似合うものが分からない。
この記事では、なぜ「40代のネックレスはメンズにとってダサい」と言われることがあるのか、その原因を紐解きつつ、大人の男性にふさわしい40代ネックレスメンズのシンプルな選び方と、洗練された着こなしのコツを、同じ40代のスタイリスト目線から徹底解説します。
- 40代メンズのネックレスが「ダサい」と言われる具体的な理由
- 失敗しない、大人の男性にふさわしいネックレスの選び方
- 手持ちの服に合わせるだけの、簡単でおしゃれな着こなし術
- 1万円以下でも探せる、高見えするネックレスの具体例
40代メンズネックレスがダサいと言われる共通点

- メンズネックレスは何歳まで?という世間の声
- ダサ見えするネックレスチェーンの太さ
- 大きすぎる・奇抜なデザインは避けるべき
- じゃらじゃらした重ね付けはNG
- 安っぽく見える素材は選ばない
メンズネックレスは何歳まで?という世間の声
まず結論から言うと、ネックレスの着用に年齢制限はありません。
50代、60代でも素敵に着けこなしている方はいらっしゃいます。
ではなぜ、「何歳まで?」という疑問が浮上するのでしょうか。
その理由は、年齢を重ねることで、ファッションに求められる要素が「トレンド感」から「品格」や「清潔感」にシフトするためです。
若い頃と同じ感覚でアクセサリーを選ぶと、年齢にそぐわない印象を与え、「痛い」「若作りしている」と見られてしまうことがあります。
つまり、問題なのは年齢そのものではなく、年齢に合ったアイテム選びと着こなしができていないことにあります。
40代のアクセサリー選びで最も重要なこと
40代の男性がネックレスを選ぶ際に意識すべきは、「若々しさ」よりも「大人の余裕」です。
さりげなく身につけることで、普段のコーディネートを格上げしてくれるような、名脇役としてのアクセサリーが理想的と言えます。
ダサ見えするネックレスチェーンの太さ
ネックレスの印象を大きく左右するのが、チェーンの太さです。
特に40代の男性が避けるべきは、存在感を主張しすぎる極端に太いチェーンです。
バブル期を彷彿とさせるような太い喜平チェーンなどは、現在のファッションの観点から見ると、どうしても古臭く、威圧的な印象を与えがちです。
ラッパーや特定のスタイルを持つアーティストなら様になりますが、一般の40代男性がきれいめな普段着に合わせると、悪目立ちしてしまい「ダサい」という評価に繋がってしまいます。
注意すべきチェーンの太さ
具体的に「何mm以上が太い」という定義はありませんが、目安として見た目に「ゴツい」と感じるものは避けるのが無難です。
チェーンだけでコーディネートの主役になってしまうようなものは、40代の品格を損なう可能性があります。
逆に、さりげなく上品に見せるなら、華奢すぎず、太すぎない、絶妙な太さのチェーンを選ぶことが重要です。
目安としては、トップ(ペンダント)を付けた際に、チェーンが主張しすぎない程度のものが良いでしょう。
大きすぎる・奇抜なデザインは避けるべき
若い頃に流行したデザインを、そのまま40代で身につけるのは非常に危険です。
特に、ドクロや大きすぎるクロス(十字架)、紋章といった奇抜なデザインは、大人の男性の落ち着いた雰囲気には馴染みにくいアイテムの代表格です。
これらのデザインは、特定の思想や音楽のジャンル(パンクやロックなど)を強く連想させます。
そのため、ご自身のファッションスタイルがその方向性でない場合、アクセサリーだけが浮いてしまい、ちぐはぐな印象を与えてしまうのです。
スタイリスト目線
40代のネックレスは、遠目から見て「何かアクセサリーをつけているな」と分かる程度が理想です。
デザインが何かを具体的に主張するのではなく、「あの人、さりげなくてお洒落だな」と感じさせるのが、大人のアクセサリー術ですよ。
「自分らしさ」を表現するのは素晴らしいことですが、それが独りよがりに見えないように、誰が見ても美しいと感じる普遍的なデザインを選ぶことをおすすめします。
じゃらじゃらした重ね付けはNG
お洒落上級者に見られるテクニックとして「重ね付け」がありますが、40代の男性がネックレスで行うのは、最も失敗しやすい危険な行為と言っても過言ではありません。
複数のネックレスをじゃらじゃらと着けると、以下のようなネガティブな印象に繋がります。
- 落ち着きがなく、チャラチャラして見える
- 品がなく、成金趣味のように見える
- 歩くたびに音が鳴り、周囲に不快感を与える可能性がある
たとえ一つひとつは上質なネックレスであっても、複数を同時に着けることで、それぞれの良さが打ち消されてしまいます。
40代のファッションで目指すべきは「引き算の美学」。
ネックレスは厳選した1本を、シンプルに身につけるのが鉄則です。
安っぽく見える素材は選ばない
どんなにデザインがシンプルでも、素材が安価ですぐにメッキが剥げたり、変色したりするものでは、大人の品格を表現することはできません。
特に若い世代向けの安価なアクセサリーに多い、プラスチックや真鍮に薄いコーティングを施しただけのものは、使い込むほどに劣化が目立ちます。
40代の男性が身につけるなら、長く使える上質な素材にこだわりたいところです。
40代におすすめのネックレス素材
高価なゴールドやプラチナでなくても、品良く見える素材はたくさんあります。
比較的安価で手入れもしやすい、以下の素材がおすすめです。
おすすめの素材
- ステンレススチール(サージカルステンレス):傷がつきにくく、金属アレルギーを起こしにくい。輝きが長持ちする。
- シルバー925:使い込むほどに味わいが出る。柔らかな輝きが魅力。
- 本革(レザー):カジュアルで温かみのある印象。金属とは違った魅力がある。
これらの素材は、適度な重厚感と落ち着いた輝きがあり、大人の男性のファッションに自然と溶け込みます。見た目の高級感は、価格以上に重要な要素です。
40代メンズのネックレスがダサい印象を覆す選び方

- 失敗しないネックレスの選び方
- シンプル一択
- きれいめコーデに馴染ませるコツ
- 芸能人の着こなしを参考にする
- メンズアクセサリーハイブランド40代の着こなし
- 1万円以下で探す高見えネックレス
- 【シーン別】ネックレス着用のOK・NGライン
失敗しないネックレスの選び方
ここからは、具体的に「ダサい」を回避し、お洒落な印象を与えるためのネックレスの選び方を解説します。
ポイントは「さりげなさ」と「コーディネートへの馴染みやすさ」です。
基本は「ネックレスが主役にならない」こと
最も重要な考え方は、ネックレスをファッションの主役にしないことです。
あくまで服装全体を引き立てるための「アクセント」として捉えましょう。
「あのネックレス、すごいね!」と言われるのではなく、「今日の服装、お洒落ですね」と言われた結果、よく見たら素敵なネックレスを着けていた、というのが理想の形です。
選ぶ際のチェックポイント
購入を検討する際は、以下の点を自問自答してみてください。
- このネックレスは、自分の手持ちの服(Tシャツ、シャツ、ニットなど)に合うだろうか?
- 5年後、10年後も飽きずに着けていられるデザインだろうか?
- これ見よがしな印象を与えないだろうか?
これらの問いに自信を持って「YES」と答えられるものが、あなたにとっての「正解」のネックレスです。
シンプル一択

40代の男性が選ぶべきネックレスのデザインは、結論として「シンプル」の一択です。
装飾が少なく、ミニマルなデザインのものほど、様々な服装に合わせやすく、飽きが来ません。
具体的には、以下のようなデザインがおすすめです。
プレート(タグ)タイプ
長方形やドッグタグのような形状のシンプルなトップ。
刻印などが入っていても、控えめなものを選びましょう。
リングタイプ
小さなリングが1つ、または2つ重なったデザイン。
悪目立ちせず、上品なアクセントになります。
コインタイプ
小ぶりなコインをモチーフにしたもの。
ヴィンテージ感があり、こなれた印象を演出できます。
バータイプ
細長い棒状のトップ。
シャープで知的な雰囲気を与えます。
これらのデザインは、流行り廃りがなく、長く愛用できるのが大きなメリットです。
モチーフの意味性も強くないため、どんなシーンでも安心して着用できます。
きれいめコーデに馴染ませるコツ
せっかく良いネックレスを選んでも、服装とのバランスが悪ければ台無しです。
40代のネックレスは、きれいめなコーディネートに合わせることで、その魅力が最大限に引き立ちます。
基本は無地のトップスに合わせる
ネックレスを最も効果的に見せる方法は、無地のTシャツやニット、シャツの胸元にさりげなく覗かせることです。
柄物のトップスに合わせてしまうと、柄とネックレスが喧嘩してしまい、ごちゃごちゃした印象になるため注意が必要です。
例えば、白の無地Tシャツにジャケットを羽織り、その胸元からチラリとシルバーのネックレスが見えるだけで、一気にお洒落度がアップします。
この「チラ見せ」が、大人の色気を演出する重要なテクニックです。
また、襟付きのシャツの場合は、第一ボタンや第二ボタンを開けて、Vゾーンからさりげなく見せるのがおすすめです。
ジャケットやカーディガンといった羽織りものと組み合わせることで、より立体感のある洗練されたスタイルが完成します。
芸能人の着こなしを参考にする

お洒落な着こなしのヒントとして、同世代の芸能人のスタイルを参考にするのも有効です。
ただし、そっくりそのまま真似をするのではなく、エッセンスを抽出することが重要です。
例えば、多くのファッションアイコンとされる俳優やミュージシャンは、非常にシンプルで小ぶりなネックレスを愛用していることが多いです。
彼らは、ネックレスを主張させるのではなく、自身のスタイルの一部として自然に溶け込ませています。
参考にする際の注意点
ステージ衣装やメディア出演時の派手なアクセサリーは、あくまで「衣装」です。
私たちが参考にするべきは、彼らの私服やオフショットで見せる、リアルなスタイリングです。
奇抜なデザインではなく、普遍的なデザインを選んでいる点に注目しましょう。
ハイブランドの着こなし

カルティエ、ブルガリ、ティファニーといったハイブランドのネックレスは、確かに魅力的です。
しかし、40代がハイブランドのアクセサリーを身につける際は、ブランドロゴが全面に出たデザインは避けるのが賢明です。
ロゴが大きくデザインされたものは、「ブランドを所有していること」をアピールしているように見え、品位を欠く印象を与えかねません。
ハイブランドを選ぶのであれば、ロゴが控えめなものや、そのブランドならではのアイコニックなモチーフがさりげなく使われているものを選びましょう。
ハイブランドとの付き合い方
本当の贅沢とは、ブランド名で自分を飾ることではありません。質の良いものを、さりげなく、長く愛用することです。
一目でブランドが分かるものよりも、「よく見たら、あのブランドだったんだ」と気づかれるくらいの奥ゆかしさが、40代の男性にはふさわしいと言えます。
また、アウトレットなどを活用すれば、質の良いブランドアクセサリーを比較的手頃な価格で見つけることも可能です。
1万円以下で探す高見えネックレス
「お洒落なネックレスは欲しいけれど、何万円もかけるのは…」と感じる方も多いはずです。
ご安心ください。1万円以下でも、大人の男性にふさわしい「高見え」するネックレスは見つかります。
ポイントは前述の通り「素材」と「シンプルなデザイン」です。
この2点を押さえることで、安価でも十分に品格のあるアイテムを選ぶことができます。
高見えネックレスの具体例
種類 | 特徴 | 相性の良い服装 |
---|---|---|
ステンレス製プレートネックレス | シャープでクリーンな印象。錆びや傷に強く、手入れが簡単。 | 無地Tシャツ、きれいめなシャツ、ジャケットスタイル |
シルバー925製コインネックレス | 小ぶりなものであれば上品。使い込むほどに味が出る。 | カットソー、デニムシャツ、カジュアルなニット |
レザーコードのリングネックレス | 温かみがあり、こなれた雰囲気を演出。金属アレルギーの方にも。 | リネンシャツ、サマーニット、アースカラーの服装 |
これらのアイテムは、多くのセレクトショップやオンラインストアで、数千円から1万円程度の価格帯で見つけることができます。
無理に背伸びをせず、まずはこうした手頃な価格帯から試してみるのも、賢い選択です。
【シーン別】ネックレス着用のOK・NGライン
40代の男性がネックレスを身につける上で最も重要なのが、TPO(時・場所・場面)をわきまえることです。
どんなに素敵なネックレスでも、場違いなシーンで着用すれば、一瞬にして「マナーを知らない人」というレッテルを貼られかねません。
ここでは、代表的なシーンごとのOK・NGラインを具体的に解説します。
ビジネスシーン
原則としてビジネスシーンでのネックレス着用はNG
伝統的な企業や金融機関、公務員といった堅い職種、または営業職など社外の人間と頻繁に会う立場の場合、ネックレスの着用は避けるのが賢明です。
アクセサリーは「仕事に不要な装飾品」と見なされ、真面目さや信頼性を損なう印象を与えてしまう可能性があります。
ただし、IT業界やアパレル、クリエイティブ職など、比較的服装が自由な職場では、シンプルなデザインのものであれば許容されるケースもあります。
その場合でも、ジャケットやシャツの下に隠れ、動いたときに僅かに見える程度の、これ見よがしにならない配慮が不可欠です。
カジュアルな休日
ネックレスが最も活躍するシーン
友人とのランチやディナー、パートナーとのデート、ショッピングといった休日のリラックスした場面は、ネックレスでお洒落を楽しむ絶好の機会です。
シンプルなTシャツやニットといった服装にさりげなく加えるだけで、コーディネートに深みと「こだわり」をプラスできます。
休日のラフなスタイルにこそ、アクセサリーの質が問われます。
例えば、上質なサマーニットの首元から覗くシルバーネックレスは、大人の余裕と色気を演出する最高の小道具になりますよ。
ぜひ、休日の相棒となる一本を見つけてみてください。
気心の知れた仲間と会うような場面であれば、多少デザイン性のあるものを選んでも良いでしょう。
ただし、あくまで「きれいめ」であること、「清潔感」があることは常に意識してください。
フォーマルな場(結婚式・お葬式)
冠婚葬祭におけるアクセサリーの扱いは、特に注意が必要です。
マナー違反は自身の品格を疑われることに直結します。
こういった場ではネックレスの着用は避けるべきです。
40代のメンズネックレスはダサいを卒業する方法まとめ
最後に、この記事の要点をリスト形式でまとめます。
これらのポイントを意識すれば、「ダサい」と言われる可能性を大幅に減らし、自信を持ってネックレスを楽しむことができるはずです。
- ネックレスに年齢制限はないが40代には品格が求められる
- 課題は年齢そのものではなく年齢に合った選び方ができていないこと
- チェーンはゴツく太いものを避けさりげない太さを選ぶ
- ドクロや大きすぎるクロスなど奇抜なデザインは避ける
- ネックレスのデザインはシンプル一択
- じゃらじゃらした重ね付けは絶対にNGで着用は1本だけにする
- 安っぽく見える素材は避け長く使える上質なものを選ぶ
- ステンレスやシルバー925は比較的手頃でおすすめの素材
- ネックレスをコーディネートの主役にしないことが最も重要
- 服装は無地のトップスなどきれいめなスタイルに合わせる
- 襟付きシャツの場合は第一ボタンを開けてVゾーンから見せる
- 芸能人のスタイルはそのまま真似ずエッセンスを参考にする
- ハイブランドを選ぶ際はブランドロゴが主張しすぎないものを選ぶ
- 1万円以下でも素材とデザインを選べば高見えするものは見つかる
- まずは手頃な価格帯から試して自分に似合うスタイルを見つける
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