40代独身男性の現実と生存戦略・金と孤独を乗り越える方法を徹底解説
こんにちは。
40代からのReスタート、運営者の「ワタル」です。
ふとした瞬間に襲ってくる「このまま一生ひとりかもしれない」という猛烈な不安と、背中合わせにある「誰にも縛られたくない」という心地よい自由。
この二つの感情の間で揺れ動きながら、気づけば40代も半ばを過ぎてしまったという方は多いのではないでしょうか。
今さら婚活市場に飛び込んでも若いライバルには勝てず、転職しようにも年齢の壁に阻まれる。
「もう手遅れなんじゃないか」という閉塞感に、思わずため息が出る夜もあるはずです。
しかし、私たちにはまだ人生の後半戦が残っています。
世間一般的な「幸せの型」にはまれなかったからといって、これからの日々が不幸であるとは限りません。
この記事では、そんな葛藤を抱える同世代の仲間へ、孤独と向き合いながらも、したたかに、そして楽しく生き抜くための戦略をお伝えします
- 平均値に惑わされない40代独身男性のリアルな貯蓄事情
- 「悲惨」「気持ち悪い」と言われないための自己防衛策
- 婚活の苦戦理由とこれから選択すべき幸福なライフスタイル
- 老後資金と孤独死のリスクに備える具体的な行動プラン
40代独身男性を取り巻く金と世間体の現実

私たち就職氷河期世代にとって、今の社会状況は決して優しいものではありません。
「40代で独身」というだけで、周囲から好奇の目で見られたり、勝手なレッテルを貼られたりすることもありますよね。
まずは、データや世間の声を通して、私たちが置かれている立ち位置を客観的に把握することから始めていきましょう。
敵を知ることで、対策も見えてくるはずです。
貯金の平均値と中央値の大きな乖離
ネットニュースなどで「40代の平均貯蓄額は数百万円!」といった記事を見て、「嘘だろ…そんなに持ってないよ」と焦った経験はありませんか。
実は、その焦りはデータマジックによるものです。
多くのメディアが報じる「平均値」は、数千万円から億単位の資産を持つ一部の超富裕層が数字を大きく引き上げてしまっているため、我々一般庶民の感覚とは大きくかけ離れたものになります。
金融資産の保有額において、もっとも注目すべきは「平均値」ではなく「中央値」です。
中央値とは、データを小さい順に並べたときにちょうど真ん中に来る数字のこと。
つまり、私たちの「ど真ん中の現実」を表しているのはこちらの数字なのです。
金融広報中央委員会の調査などを見ると、衝撃的な事実が浮かび上がってきます。
40代を含めた単身世帯の金融資産保有額の中央値は、調査年によっては数十万円、あるいは「貯蓄ゼロ」という層が3割近く存在することさえあるのです。
(出典:金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査』)
| 項目 | 平均値(イメージ) | 中央値(現実) | 解説 |
|---|---|---|---|
| 数値の性質 | 一部の富裕層が釣り上げた「よそ行きの数字」 | 実態に即した「等身大の数字」 | 平均値を目標にすると心が折れます。 |
| 40代単身世帯 | 600万〜900万円前後 | 50万円〜100万円未満 | ここには「貯蓄ゼロ」層も含まれます。 |
| 生活への影響 | 余裕のある老後が見える | 自転車操業で、病気=破綻のリスク | 半数が数ヶ月の無収入に耐えられません。 |
つまり、病気や失業などのトラブルが起きた瞬間、数ヶ月も生活を維持できない「自転車操業」状態で頑張っている仲間が、実は半数近くいるということです。
給料日前の数日間、もやしやカップ麺で食いつなぐような生活をしているのは、決してあなただけではありません。
まずは「自分だけが劣っているわけではない」という事実を認識し、過度な自責の念から自分を解放してあげてください。
ここがポイント
- ニュースの平均値に一喜一憂するのは時間の無駄です。
- 中央値を見れば、多くの40代独身男性が「ギリギリ」で戦っていることがわかります。
- 焦る必要はありませんが、「現状維持」がリスクであることも事実です。
貧困予備軍となる実家暮らしの危険性

経済的な理由や親の介護、あるいは単に居心地が良いからという理由で実家暮らしを続けている方もいるでしょう。
家賃や光熱費が浮くため、一見すると経済的に余裕があるように見えます。
お小遣いも多く、趣味にお金を使えるため「独身貴族」を気取ることもできますが、ここには人生を詰ませる大きな落とし穴があります。
いわゆる「子供部屋おじさん」と揶揄されることもありますが、世間体の問題以上に深刻なのが、「経済的自立の遅れ」と「生活能力の欠如」です。
実家に入れているお金が数万円程度の場合、本来かかるはずの家賃や食費、光熱費の差額は、すべて親が負担してくれていることになります。
つまり、見えないところで親の資産を食いつぶしている状態なのです。
実家暮らしが抱える構造的リスク
- 生活コスト感覚の欠如
一人暮らしにかかる実際のコスト(家賃、更新料、税金、食材費など)を肌感覚で理解していないため、親亡き後に家計が破綻しやすい。 - 家事能力の不足
掃除、洗濯、料理を母親任せにしていると、50代、60代で放り出された時にゴミ屋敷化したり、健康を害したりするリスクが高まる。 - 8050問題への直結
80代の親の年金で50代の子供が暮らす構図になり、親が倒れた瞬間に「共倒れ」する。
親が健在なうちは平和ですが、親の年金と自分の収入を合算してなんとか生活レベルを維持している場合、将来的に非常に危険な状態になります。
親が亡くなり、年金が止まり、さらに家の修繕費や固定資産税が自分一人にのしかかってきた時、今の年収で耐えられるでしょうか。
これを機に、一度「親がいなくなった世界」の家計簿をシミュレーションしてみることを強くおすすめします。
実家は快適ですが、それは「ぬるま湯」です。
いつか必ず冷めるお湯の中で、風邪をひかないための準備(自立)は、親が元気なうちにしかできません。
老後資金の不足が招く生活の破綻
「老後2000万円問題」が話題になりましたが、私たち独身男性にとって、これは他人事ではありません。
頼れるパートナーや子供がいない分、自分自身の面倒は最期まで自分のお金で見る必要があります。
既婚者のように、配偶者のパート収入や子供からの援助は期待できません。
現状の貯蓄ペースで、定年後に十分な資金は残るでしょうか。
年金受給額も減っていくことが予想される中、今の生活水準を維持することはほぼ不可能です。
特に怖いのが、40代から増え始める健康リスクです。
40代ともなれば、無理が利かなくなってきます。
健康診断で高血圧、脂質異常症、糖尿病などの予備軍と判定されたことはありませんか?
独身男性は食生活が乱れやすく、誰も注意してくれないため、生活習慣病が重症化しやすい傾向にあります。
もし、大きな病気をして働けなくなったら…。
傷病手当金があるといっても期間は限定的です。
収入が途絶え、貯金を取り崩す生活に入れば、あっという間に生活保護水準まで転落するシナリオも現実味を帯びてきます。
40代独身男性が直面する「負のスパイラル」
健康悪化 → 就労不能 → 収入減 → 医療費増 → 貯蓄枯渇 → 貧困
このスパイラルを断ち切るためには、「健康管理」こそが最強の節約であり、投資であると認識を変える必要があります。
ラーメンのスープを飲み干さない、休肝日を作る。
そんな小さな積み重ねが、老後の資産を守る防波堤になります。
体が資本とはよく言ったもので、健康こそ最大の資産です。
お金を貯めるのも大事ですが、まずは暴飲暴食を控えるところから始めましょう。
悲惨な末路と言われる理由の深層

検索窓に「40代 独身男性」と入れると、サジェストに「悲惨」「末路」「惨め」と出てきます。
なぜここまで言われるのでしょうか。
それは、単に「お金がない」「結婚していない」という事実以上に、「社会的な孤立」をイメージさせるからです。
若いうちは独身貴族として自由を謳歌できていても、40代、50代と歳を重ねるにつれて状況は一変します。
親を見送り、同年代の友人は家庭や子供中心の生活になり疎遠になっていく。
仕事でも管理職になれば気軽に話せる同僚は減るでしょう。
そして定年退職を迎えた後、誰とも会話せずに一日が終わり、テレビに向かって独り言を言うだけの生活…。
そんな孤独な姿を、世間は「悲惨」と呼んでいるのです。
しかし、ここで重要なのは「孤独(Solitude)」と「孤立(Isolation)」の違いです。
- 孤独(Solitude):主体的に一人を選び、自分時間を楽しんでいる状態。
- 孤立(Isolation):社会との繋がりが切れ、助けを求められない状態。
私たちが恐れるべきは「孤立」であって、独身であること自体ではありません。
世間の「悲惨」というレッテルは、あくまで既婚者中心の価値観から見た偏見を含んでいます。
経済的に自立し、趣味やコミュニティを持ち、精神的に満たされていれば、それは決して「悲惨」な人生ではないはずです。
悲惨かどうかは他人が決めることではありませんが、物理的な「孤立」だけは避けないとメンタルがやられます。
心のセーフティネット作りは必須ですね。
気持ち悪いとされる性格の特徴とは
耳の痛い話ですが、一部で「40代独身男性は気持ち悪い」という辛辣な意見があるのも事実です。
ネット上の掲示板やSNSを見ると、女性からの容赦ない意見が飛び交っています。
しかし、これは「40代独身だから」という属性そのものへの批判というより、年齢に見合わない言動や見た目、アップデートされていない価値観に対する拒否反応であることがほとんどです。
具体的にどのような特徴が嫌悪感を抱かれるのか、あえて直視してみましょう。
| 特徴 | 具体的なNG行動 | 改善のポイント |
|---|---|---|
| 清潔感の欠如 | 加齢臭、ヨレヨレの服、無精髭、鼻毛、フケなど、おじさん化を放置している。 | 服はユニクロで新品を買う。 美容院に行く。 体臭ケアを徹底する。 |
| 過度な若作り | 20代と同じ茶髪やダメージジーンズ、若者言葉を無理に使う。 | 年相応の落ち着いた「きれいめファッション」にシフトする。 |
| 自分語りと説教 | 会話のキャッチボールができず、過去の栄光や自慢話、聞かれてもいないアドバイスをする。 | 「聞き役」に徹する。 相手の話を否定しない。 |
| 女性蔑視・執着 | 「女はこうあるべき」という昭和の価値観の押し付けや、若い女性への執拗な視線。 | 価値観のOSを令和版にアップデートする。 ジェンダー観を見直す。 |
特に、自分の年齢を棚に上げて極端に若い女性(20代など)ばかりをターゲットにする姿勢は、周囲から「現実が見えていない」「ロリコン的で怖い」と強い嫌悪感を抱かれやすいポイントです。
自分自身を客観視できているか、鏡を見て問いかける謙虚さが求められます。
清潔感と謙虚ささえあれば、少なくとも「気持ち悪い」とは言われません。
高い服を買う必要はありません。
ワタル鏡を見る回数を増やすだけでも変わりますよ。
孤独死を回避するための人間関係


独身であることの最大のリスク、それは「孤独死」です。
自宅で倒れても誰にも気づかれず、発見されるのは数週間後、あるいは数ヶ月後…
というニュースは、明日の我が身かもしれません。
特殊清掃の現場記事などを読むと、その多くが私たちと同じ「中高年の独身男性」であることに戦慄します。
これを回避するために必要なのは、必ずしも結婚だけではありません。
「結婚していないから孤独死する」のではなく、「社会との接点がなくなったから孤独死する」のです。
職場以外のコミュニティを持つこと、趣味の仲間を作ること、あるいは行政の見守りサービスを活用することなど、「誰かと緩くつながり続ける仕組み」を作ることが重要です。
今すぐできる「緩いつながり」の作り方
- 行きつけの店を作る
飲食店やバーなどで、店主と顔見知りになっておく。
「最近見ないな」と気づいてもらえる関係を作る。 - 趣味のサークルに参加する
ネット上のオフ会や、地域の社会人サークルに参加し、会社以外の名刺を持たない友人を作る。 - 見守りサービスの利用
LINEを使った安否確認サービスや、ポットの利用状況を通知するサービスなど、テクノロジーを活用する。
会社だけの人間関係は、定年退職と同時に消滅します。
その時になって慌てて友人を作ろうとしても、コミュニケーション能力が錆びついていては手遅れになりかねません。
今のうちに「利害関係のない友人」を一人でも作っておくことが、将来の自分を救う命綱になります。
一人で死ぬこと自体が悪いわけではありませんが、誰にも気づかれないのは悲しいもの。
挨拶できるご近所さんを作るだけでも、立派な生存戦略です。
40代独身男性が人生を充実させる生存戦略
ここまで厳しい現実ばかりをお話ししましたが、絶望する必要はありません。
現状を把握した私たちは、ここから「どう生きるか」を戦略的に選ぶことができます。
結婚を目指して最後の勝負に出るもよし、独身を極めて我が道を行くもよし。
ここからは、人生を好転させるための具体的なアクションプランを見ていきましょう。
どちらの道を選んでも、正解にするのはあなた自身です。
婚活市場の厳しい現実を受け入れる
もしあなたが「まだ結婚したい」「パートナーが欲しい」と考えているなら、戦場のルールを冷徹に知る必要があります。
残念ながら、40代男性の婚活市場価値は、30代までとは比べ物にならないほどシビアです。
特にマッチングアプリや結婚相談所といった「条件で選別される場」において、40代という年齢はそれだけで足切り対象になることが多々あります。
IBJ(日本結婚相談所連盟)などのデータを見ても、40代に入ると成婚率(成婚しやすさ)は100%(平均)を大きく割り込みます。
「自分は年収もそこそこあるし、見た目も若く見られるから大丈夫」と思っていても、女性側から見れば「なぜ今まで売れ残っていたのか?」「性格に難があるのではないか?」という穿った目で見られるのがスタートラインです。
また、「普通の女性でいい」と思っていても、その「普通」の女性たちは同年代の30代〜40代男性を選ばない傾向があることも理解しておく必要があります。
普通の女性は、より若い男性や、より高スペックな男性とマッチングしていきます。
この「需給のミスマッチ」を直視できない限り、40代からの婚活は、ただ傷つくだけの不毛な戦いになってしまいます。
厳しいことを言いますが、これが現実。
でも、戦略を変えれば勝機はゼロではありません。
まずは敵(市場)を知り、己(市場価値)を知ることです。
結婚できない男性に共通する高望み
婚活で苦戦し続ける40代男性の多くが陥る最大の罠、それが「高望み」です。
特に多いのが、「子供が欲しいから」という理由で、自分より10歳以上若い「30代前半までの女性」を希望するケースです。
これは婚活現場のカウンセラーが最も頭を抱える案件だと言われています。
考えてみてください。
30代前半の女性が、あえて40代のおじさんを選ぶ理由は何でしょうか?
同年代の男性と比較して、圧倒的なメリットがなければ選ばれません。
そのメリットとは、通常「年収1000万円以上の経済力」や「芸能人並みのルックス」、あるいは「海のような包容力」に限られます。
年収が400〜500万円程度で、見た目も普通の中年男性が若い女性を狙うのは、はっきり言って無謀な戦いです。
成婚への近道:ターゲットの再設定
もし本当に結婚したいのであれば、条件を見直す勇気が必要です。
- 同年代の女性(40代)を視野に入れる
話が合い、価値観も近く、共に老後を歩むパートナーとして最適です。 - バツイチ・子持ちの女性を対象にする
結婚生活の現実を知っており、男性への過度な幻想を持っていないため、人柄で選んでもらえる可能性が高いです。 - 容姿へのこだわりを捨てる
アイドルを探すのではなく、人生の共同経営者を探す視点に切り替えます。
年齢や外見の条件を広げ、「パートナーとしての相性」を重視してターゲットを再設定することで、出会いの確率は劇的に上がります。高望みを捨てて幸せを掴むか、理想を追い求めて孤独死するか。選択権はあなたにあります。
若さに執着して時間を無駄にするより、一緒にいて落ち着く同世代のパートナーを探す方が、結果的に幸せへの近道かもしれません。
休日を寝て過ごさない趣味の発見


「週末は疲れて昼過ぎまで寝ている」
「YouTubeやNetflixを見ていたら一日が終わった」。そんな過ごし方をしていませんか?
平日の疲れを癒やすために休息は必要ですが、「寝だめ」や受動的なコンテンツ消費だけでは、身体は休まっても心のリフレッシュにはなりません。
むしろ、「また無駄な一日を過ごしてしまった」という罪悪感が残り、孤独感が深まるばかりです。
お金をかけなくても楽しめる趣味はたくさんあります。
近所の散歩、図書館通い、自宅での筋トレ、男の料理。
能動的に体を動かしたり、何かを作ったりする時間は、脳内にセロトニンやドーパミンを分泌させ、自己肯定感を高めてくれます。
特に40代からは、仕事の肩書きではない「素の自分」で楽しめる世界を持つことが、メンタルの安定に直結します。
ちなみに私は旅行や釣り、キャンプが趣味で、毎週の休みが待ち遠しいです。
没頭できるソロキャンプの魅力
個人的に強くおすすめしたいのが「ソロキャンプ」です。
ブームと言われて久しいですが、これは40代独身男性にこそふさわしい趣味です。
なぜなら、ソロキャンプは「孤独」を「贅沢な孤高の時間」に変えてくれる魔法のような体験だからです。
誰にも気を使わず、自分の好きなタイミングでテントを張り、焚き火を起こし、安い肉を焼き、好きなお酒を飲む。
ただ炎を見つめているだけで、日頃の仕事のストレスや将来の不安がスーッと消えていく感覚があります。
最近は100円ショップでキャンプ道具が充実しているため、数千円〜1万円程度で一通りのギアを揃えることも可能です。
ソロキャンプが40代男性に効く理由
- 自己完結感
全ての工程を自分一人で行うことで、「自分の力で生きている」という原始的な自信を取り戻せる。 - デジタルデトックス
スマホを置いて自然の中に身を置くことで、情報過多な脳をリセットできる。 - 適度な不便さ
不便を楽しむことで、日常のありがたみを再認識できる。
趣味を持つことは、会社以外の自分の居場所を作ること。
「無趣味です」という人は、まずは近所の公園へコーヒーを飲みに行くだけでも、立派なアウトドアの始まりですよ。
一生独身でいいと決める潔い生き方
無理に婚活をして傷つき、自身の市場価値を否定される日々に疲弊してしまったなら、いっそのこと「一生独身で生きていく」と腹を括るのも、40代男性にとっての立派な生存戦略です。
この「覚悟」が決まると、不思議なことに、これまで感じていた焦燥感や劣等感が嘘のように消え、心が軽くなるのを実感できるはずです。
「結婚できない」のではなく、「結婚しない人生を選んだ」と主体的に定義し直すこと。
これだけで、世界の見え方は180度変わります。
独身には、既婚者が喉から手が出るほど欲しがっても手に入らない、強力なメリットが存在します。
独身であることの「3つの特権」
- 圧倒的な自由時間
仕事終わりにどこへ行こうと、休日に何時まで寝ていようと、誰にも文句を言われません。
自分の人生の時間を100%自分のために使えます。 - 金銭的な裁量権
稼いだお金は全て自分のもの。
お小遣い制に怯えることも、子供の学費のために趣味を諦める必要もありません。 - 人間関係の身軽さ
嫁姑問題、親戚付き合い、家族サービスといった、面倒な人間関係のしがらみから解放され、住む場所も転職も自由に選べます。
ただし、この自由を享受するためには条件があります。
それは「自分の面倒は最期まで自分で見る」という責任感です。
家族というセーフティネットがない分、健康管理や資産形成においては、既婚者以上にシビアな自己管理が求められます。
「寂しくないのか?」と問われれば、嘘になるかもしれません。
しかし、自由には常に孤独が伴います。
その孤独さえも「誰にも邪魔されない至福の時間」として愛せるようになった時、40代独身男性は最強の「ソロ充」へと進化できるのです。
結婚=幸せ、独身=不幸という昭和の価値観は捨てましょう。
自分で選んだ道なら、それが正解なんです。



私は一生独身でいると思って生きています
老後資金を作るiDeCoとNISA


「一生独身」の覚悟を決めたなら、次に取り組むべきは、その自由な城を守るための「資金作り」です。
頼れる家族がいない私たちにとって、お金は唯一にして最強の防具です。
「貯金が少ない」「給料が上がらない」と嘆く前に、国が用意してくれた税制優遇制度をフル活用して、賢く資産を増やしていきましょう。
40代からでも、決して遅くはありません。
まず理解すべきは、独身男性は既婚者に比べて「投資への入金力」を最大化できるという強みです。
子供の教育費(一般的に一人あたり1000万〜2000万円)や、広いマイホームのローン、家族の生活費がかからない分、そのリソースを自分の老後資金作りに全振りできるのです。
40代独身男性の黄金ポートフォリオ戦略
まず「生活防衛資金(生活費の3〜6ヶ月分)」を銀行預金で確保します。
これは失業や病気に備えるための聖域です。
その上で、余剰資金を以下の制度に回します。
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
掛金が全額所得控除になるため、住民税と所得税を確実に節税できます。
老後資金専用の財布として最適です。 - 新NISA(つみたて投資枠)
運用益が非課税になります。
S&P500や全世界株式などのインデックスファンドを毎月定額で購入し、放置するだけでOKです。
ネット証券を使えば、月々100円からでも投資は始められます。
重要なのは金額の多寡ではなく、「時間を味方につける」ことです。
複利効果により、長く運用すればするほど資産は雪だるま式に増えていきます。
(出典:金融庁『新しいNISA』)
「投資は怖い」という感情は、単なる知識不足から来るものです。
何も考えず貯金しているということは、日本円に「集中投資」しているのと同じです。
30年続いたデフレからインフレへと急速に進んでいます。
世界的に見ても、これからもインフレの流れは続く可能性が高いです。
インフレで現金の価値が目減りしていく今の時代、何もしないことこそが最大のリスクと言えます。
まずは口座開設という小さな一歩から始めてみませんか。
私も昨年からNISA制度で投資を始めました。
もっと早くやっておけばという後悔しかありません。
まずは無理のない範囲で初めて見ることをオススメします。
私の投資体験談の記事も書いてるので良ければ参考にして下さい。
「40代から始めてももう遅い?投資生活の実態をブログで紹介」
「40代から始める投資日記・届いた優待紹介と銘柄選びのコツ」
収入を増やすための副業と資格
投資の種銭(元本)を増やすために、本業以外で収入のパイプラインを作ることも検討しましょう。
40代の会社員には、長年の実務経験という資産があります。
今の時代、クラウドソーシングやブログ運営、WEBライティングなど、自宅にいながらパソコン一台で月数万円を稼ぐことは十分に可能です。
会社の看板を外した「個人の力」で1円でも稼ぐ経験は、会社への依存心を減らし、強烈な自己肯定感をもたらしてくれます。
また、資格取得も有効な自己投資です。
ただし、やみくもに取るのではなく、定年後の再雇用や独立に直結するものを選びましょう。
例えば、マンション管理士、行政書士、あるいは介護関連の資格などは、人手不足の時代において、60代以降も長く働き続けるためのパスポートになります。
「稼ぐ力」を磨くことは、孤独や不安を払拭する一番の特効薬です。
私も40代でブログを始めました。
このブログもその一つです。
まだ収入は得られていませんが、コツコツ続けていこうと思っています。
賃貸か中古マンション購入かの決断
独身生活を謳歌する上で、避けては通れないのが「住まい」の問題です。
「身軽な賃貸でいくか」「安心の持ち家を買うか」。
これは永遠のテーマですが、40代独身男性にとっては、単なる損得勘定以上の切実なリスクが絡んできます。
それぞれのメリット・デメリットを整理し、自分のライフプランに合った選択をする必要があります。
| 形態 | メリット | 40代独身男性特有のリスク・デメリット |
|---|---|---|
| 賃貸 | 嫌な隣人がいてもすぐ引っ越せる 設備の故障は大家負担 固定資産税がかからない | 高齢者の入居拒否リスク 60代、70代になり保証人がいないと、借りられる物件が激減する(孤独死リスクを警戒されるため)。 一生家賃を払い続けるため、長生きすればするほどコストが膨らむ。 |
| 持ち家 | 老後の住居確保の不安が消える 内装を自由にリフォームできる 資産(担保)になる | 流動性の低下 転勤や近隣トラブルがあっても簡単に動けない。 修繕積立金や管理費、固定資産税などのランニングコストがかかる。 独身で戸建ては広すぎて管理不能になる可能性大。 |
一つの現実的な解としておすすめしたいのが、「立地の良い中古マンション」の購入です。
新築は「広告宣伝費」が上乗せされており、鍵を開けた瞬間に価値が2割下がると言われています。
一方、駅から徒歩圏内の中古マンションであれば、資産価値が落ちにくく、万が一老人ホームに入ることになっても、売却や賃貸に出して資金を作ることが容易です。
広すぎる部屋は不要です。
掃除が大変になるだけですし、光熱費もかかります。
1LDK〜2DK程度のコンパクトな物件を選び、住宅ローンを現役のうちに完済する計画を立てるのが賢明でしょう。
いずれにせよ、賃貸派で行くなら「更新を断られないための信用と資金」を、購入派なら「負動産にならない物件選び」を、今のうちから真剣に考えておく必要があります。
私は今のところ「いつでも動ける」賃貸派ですが、70歳を過ぎて部屋を借りられなくなる恐怖は常にあります。
だからこそ、家が買えるだけのキャッシュは常に用意しておくつもりです。
自由を謳歌する40代独身男性の未来
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
40代独身男性を取り巻く現実は、確かに甘くはありません。
世間からの冷ややかな視線、経済的なプレッシャー、ふとした瞬間に訪れる孤独感。これらは、私たちが背負っていく荷物の一部です。
しかし、だからといって私たちの人生が「悲惨」であるとは限りません。
悲惨かどうかを決めるのは、世間の平均値でも、親戚の言葉でもなく、あなた自身の心の持ちようです。
「結婚しなかったからこそ、手に入れた自由がある」
「家族がいないからこそ、自分のためだけに生きる贅沢がある」
そう胸を張って言えるようになった時、40代からの人生は、若者には味わえない深みと喜びに満ちたものになります。
自分の人生のハンドルを、自分でしっかり握ってください。
お金の不安を知識で潰し、健康を維持し、孤独を愛せるメンタルを手に入れた時、私たちの未来は意外と明るく、そして静かで穏やかな幸福に満ちているはずです。
手遅れなんてことはありません。
今日が、残りの人生で一番若い日です。
まずはコンビニの募金箱に小銭を入れる、散歩をして空を見上げる、そんな小さなことからで構いません。一緒に、40代からのReスタートを楽しみましょう。
不安なのはみんな一緒です。
でも、私たちは自由です。
この自由をどう使い倒すか、ワクワクしながら作戦を練っていきましょう!








