40代からのインナーカラーで後悔しない為の始め方と注意点12選

40代からのインナーカラーで後悔しない為の始め方と注意点12選

40代からのインナーカラーで後悔しない為の始め方と注意点12選

40代に入ると、髪質が変わってきたり、ちらほらと白髪が気になり始めたりしませんか?

私も鏡を見るたび、ちょっとした髪の変化にため息をつくことがあります。
髪にハリやコシがなくなってきたな、と感じる日も増えました。

そんな中で、最近よく耳にするのが「インナーカラー」です。
若い世代のトレンドかなと思いきや、実は私たち40代にも注目されているみたいですね。
白髪ぼかしにも効果的だとか、ブリーチなしでも上品にできるとか聞くと、興味が湧いてきます。

ただ、同時に大きな不安もあるんですよね。
「40代でインナーカラーって、もしかして痛い?」
「若作りしてるって思われないかな」
「後悔しないかな」と。

そこでこの記事では、40代の私たちがインナーカラーに挑戦する上で、「痛い」印象を避けて上品に取り入れるための法則や、白髪ぼかしのテクニック、おすすめの色や入れる場所について、書いていきたいと思います。

美容院での上手な頼み方や、色落ちさせないメンテナンス方法まで、気になるポイントを徹底的に深掘りしていきます。

記事のポイント
  • 「痛い」と言われないための3つの原則
  • 白髪ぼかしに効果的な場所と色の選び方
  • ブリーチなし・ありのメリットとデメリット
  • 美容院で失敗しないオーダー方法とメンテナンス術

40代インナーカラーで「痛い」を避ける法則

髪をかき上げながら少し困った表情を浮かべる40代の日本人女性。派手なインナーカラーが顔立ちに合わず浮いている様子

40代がインナーカラーに挑戦するとき、一番のハードルは「痛い」と思われないか、ですよね。
私もそれが一番気になります。

でも、調べてみると「痛い」印象になってしまうのには明確な理由があるようです。
それは、技術そのものの問題ではなく、私たちの年齢やライフスタイルに合わない「選び方」をしてしまうことに尽きるかなと。

逆に言えば、そのポイントさえ押さえれば、40代だからこその上品なオシャレが楽しめるのです。
ここでは、そのための大事な法則を見ていきましょう。

40代がインナーカラーで後悔する理由

「やらなきゃよかった…」と後悔するケースには、いくつかの共通点があります。
単に「似合わなかった」という曖昧なものではなく、40代特有の「アンバランスさ」が原因になっていることが多いです。

大きく分けると、以下の3つが原因と考えられます。

理由1:色の選び方が派手すぎる

若い世代と同じ感覚で、ビビッドな赤や青、緑、あるいはショッキングピンクなどの「原色系」を選んでしまうと、どうしても髪だけが浮いてしまいがちです。

40代になると、肌の質感も変わってきます。
そこに彩度の高すぎる色が来ると、髪色だけが悪目立ちし、場合によっては肌のくすみや粗を拾って、かえって老けて見えてしまう危険性があるのです。

「若々しさ」を通り越して、「若作り」に見えてしまう典型的なパターンですね。

理由2:入れる範囲が広すぎる

インナーカラーの醍醐味は、髪の内側に「さりげなく」色を入れることで、髪を下ろしている時と耳にかけた時でギャップを楽しめる「隠せるオシャレ」にあると思います。

しかし、この「内側」の範囲が広すぎると、もはや「隠せる」レベルではなくなります。
髪が少し動いただけでも広範囲の色が見えてしまい、ベースの髪色とのコントラストが強すぎて、結局は派手な印象になってしまいます。

TPOをわきまえるべき場面で隠しきれないと、「痛い」だけでなく「常識がない」と思われてしまう可能性も…。
上品さとは程遠くなってしまいます。

理由3:髪全体のケアを怠っている

これが一番の落とし穴であり、40代が最も気をつけなければいけないポイントだと私は思います。
インナーカラーは、良くも悪くも髪に視線を集めるデザインです。

せっかく内側をキレイなアッシュカラーに染めても、表面の髪がパサパサに乾燥していたり、ツヤがなかったり、あるいは根元の白髪が伸びっぱなしだったりするとどうでしょう?

その「手入れされたインナーカラー」と「手入れを怠ったベースの髪」との強烈なコントラストが生まれ、「無理してアクセントだけ入れてる感」「清潔感のない人」という最悪の印象を与えてしまいます。
これが「痛い」の正体なんですね。

「痛い」印象はデザインより「清潔感」
40代のオシャレは、デザインという「点」で決まるのではなく、髪全体の「ツヤ」や「清潔感」という「面」で決まるものです。
インナーカラーを入れるということは、「私は髪全体の手入れを怠りません」という宣言でもある、と心得るのが大事そうですね。

白髪ぼかしはインナーカラーが最適?

顔周りの白髪がインナーカラーのデザインに自然に溶け込んでいる40代日本人女性の横顔。白髪が目立たず、おしゃれな印象

40代の悩みといえば、やっぱり「白髪」です。
私自身、もみあげや顔まわりに数本見つけるたびに、ガクッときます。

従来の白髪染めは、白髪を暗く「染めつぶす」方法でした。
でもこれ、経験ある方も多いと思いますが、根元から2〜3週間もすれば新しい白髪が伸びてきて、暗く染めた部分とのコントラストで「白い線」のようにクッキリ目立ってしまうというジレンマがありませんか?

インナーカラーによる「白髪ぼかし」は、まったく逆の発想です。

「隠す」から「活かす(同化させる)」へ
白髪を「なかったことにする」のではなく、「デザインの一部としてカモフラージュする」という戦略的なアプローチなんです。

メカニズム1:視線の誘導(カモフラージュ効果)

多くの40代が最も気にするのは、「顔まわり」「生え際」「もみあげ」に集中する白髪だと思います。
ここにインナーカラーを配置する(例えばイヤリングカラー)と、どうなるか。

人の視線は、目立たない白髪そのものではなく、よりデザイン性の高い「明るいインナーカラー」の方に自然と誘導されます。

結果として、気になる白髪から視線が外れ、目立ちにくくなるのです。
これはカモフラージュのテクニックですね。

メカニズム2:白髪との「同化」(ブレンディング効果)

これが白髪ぼかしの最大のポイントです。
白髪は「色素のない明るい髪」です。
従来の白髪染めは、これを「暗い色」で塗りつぶしていました。

白髪ぼかしは逆で、白髪(=明るい髪)の近くに、ブリーチなどで意図的に「明るい色の仲間」を作ってあげるんです。
髪全体の中に、白髪と近いトーンの「明るい筋」がデザインとして混在することで、新しく生えてきた白髪が「明るい仲間」の一部として認識され、デザインに溶け込みます(ブレンディングされます)

この方法なら、根元が伸びてくるたびにストレスを感じることも減りそうですし、白髪染めの頻度を「3週間に1回」から「1ヶ月半に1回」などに減らせる可能性もある、というのは40代にとってかなり魅力的ですよね。

「痛い」印象になる色の選び方

温かみのあるアッシュグレージュのインナーカラーを施した40代日本人女性のボブヘア。自然な光沢があり、肌色によく馴染んでいる

では、具体的にどんな色を選べば「痛い」印象を避けられるんでしょうか。
ここが一番のキモですよね。

「白髪ぼかし」の効果と「上品さ」を両立させる色の選び方には、明確な基準があるようです。

40代が避けるべき色:「高彩度・原色系」
ズバリ、「原色系」です。
ビビッドな赤、青、緑、ショッキングピンクなど、彩度(色の鮮やかさ)が高すぎる色はNGです。

これらの色は、40代の肌質(くすみや色ムラ)と喧嘩しやすく、肌の粗を目立たせてしまったり、髪色だけが浮いて見えたりするリスクが高いようです。
若々しさを通り越して、「無理してる感」が出やすい色と言えそうです。

私たち40代が目指すべきは、「肌馴染みが良いこと」「透明感があること」「落ち着きがあること」です。
具体的には、以下のような色味が推奨されています。

おすすめ1:アッシュグレー / グレージュ(定番・白髪ぼかし重視)

40代に一番人気とも言われる定番色ですね。
アッシュ(灰色)やグレージュ(グレー+ベージュ)は、日本人の髪特有の「赤み」を打ち消してくれる効果があります。

派手な明るさではなく、「くすみ感」による「透明感」を演出してくれます。
白髪ともトーンが近く、非常に馴染みやすいので、白髪ぼかしにも最適です。

おすすめ2:ベージュ / ピンクベージュ(肌馴染み・血色感重視)

肌馴染みが抜群に良いのがベージュ系です。
肌の色と親和性が高いため、浮いた印象になりにくいのが特徴。インナーカラー初心者の方にも安心ですね。

さらに「くすみピンク」や「ピンクベージュ」は、顔まわりに適度な血色感をプラスし、表情を明るく見せてくれる効果も期待できます。

おすすめ3:ラベンダー / バイオレット系(黄ぐすみ対策・上品な華やかさ)

年齢とともに出やすい、髪や肌の「黄ぐすみ」が気になる方には、ラベンダーやバイオレット系もおすすめです。
黄色と紫は「補色」の関係にあるため、ほんのりとした青み(紫)が黄ぐすみを打ち消し、透明感を演出してくれます。

上品な華やかさがあり、色落ちしても黄ばみにくく、まろやかなベージュっぽくなるため、長く楽しめる点も40代に最適だそうです。

色選びのコツ
ポイントは、「ビビッド」ではなく「スモーキー(くすみ感)」や「ペール(淡さ)」を感じる色を選ぶこと。
これが上品見えの絶対条件と言って過言ではありません。

失敗しない上品な入れる場所

ショートボブの髪型にアッシュ系のインナーカラーを施した40代日本人女性。顔周りがすっきりと見え、若々しい印象

色と同じくらい大事なのが、「どこに」「どれくらいの範囲」入れるか、です。
「痛い」印象になる原因の一つが「範囲が広すぎること」でした。

40代の鉄則は、「細く・さりげなく」
そして「白髪が気になる場所」を狙い撃ちすることです。

1. イヤリングカラー(耳周り・もみあげ)

一番人気で、40代に最もおすすめされる場所がココ。その名の通り、髪を耳にかけたときや、風で髪がなびいた時に、ピアスやイヤリングのように「チラッと見える」のが特徴です。

ここが素晴らしいのは、オシャレなだけでなく、40代が最も気にする「もみあげ」や「顔まわり」の白髪をピンポイントでカバーできる実用性も兼ね備えている点です。

まさに一石二鳥ですね。
髪を下ろせば隠せるので、オンオフの切り替えもしやすいです。

2. 襟足(アンダーカラー)

「職場の規定が厳しくて、とにかくバレたくない」
「インナーカラーが初めてで勇気がいる」という方には、襟足がおすすめです。

髪を下ろしていると、ほぼ見えません。
髪をアップ(ポニーテールやお団子)にした時にだけ、内側から色が見える、という「究極のシークレットカラー」です。

これなら挑戦しやすいかも、と思います。
ただし、白髪ぼかしの効果(特に顔まわり)は薄れるので、純粋にアクセントを楽しみたい方向けかもしれません。

(補足)40代が避けたい場所

逆に、こめかみから広範囲に入れたり、ハチ(頭のてっぺん)に近い部分から広く入れてしまうと、隠しきれずに派手な印象になりがちです。
あくまで「内側」の、それも「限定的な範囲」に留めるのが成功の鍵です。

髪型別(ボブ・ショート)のおすすめ

「髪が短いとインナーカラーは似合わないんじゃ?」
「すぐ見えちゃうのでは?」と思うかもしれませんが、
実は逆で、ボブやショートヘアはインナーカラーと非常に相性が良い髪型と言われています。

理由は、髪を「耳にかける」動作が多いため、イヤリングカラーが最も映えるレングスだからです。

ボブスタイル(王道の組み合わせ)

インナーカラーとの相性は抜群です。
特にボブは、髪を耳にかける機会が多いため、イヤリングカラーの「チラ見せ」効果を最大限に発揮できます。

前髪ありのボブなら「大人可愛い」印象に、前髪なしのワンレンボブなら「クールで洗練された」印象になります。
黒髪ボブにグレーアッシュを細く入れると、本当に上品でかっこいいですよね。

ショートスタイル(上級者向けの上品さ)

ショートヘアは、髪全体の動きが出やすいスタイルです。
そのため、インナーカラーを入れる範囲はボブよりもさらに「細く」「ポイントで」入れるのがコツ。

もみあげ部分にイヤリングカラーとして入れることで、ボーイッシュになりがちなショートヘアに、女性らしいアクセントや色気をプラスすることができます。
ふんわりとしたショートにバイオレット系を少し入れると、華やかで素敵だと思います。

短い髪型こそ「細さ」が命
髪が短いからこそ、入れる「場所」と「範囲(幅)」を細かく調整しやすく、さりげないアクセントとして機能させやすいんですね。

40代の大人ショートやボブにこそ、試してみる価値がありそうです。

40代インナーカラーを上品に楽しむ方法

40代インナーカラーを上品に楽しむ方法

さて、「痛くない」法則が分かったところで、ここからはもっと具体的に、どうやって上品なインナーカラーを実現し、楽しんでいくか、という実践編です。

ブリーチは必要なのか、自分でできるのか、美容院でなんて頼めばいいのか…。
私も気になるポイントをさらに深掘りしてみました。

ここを間違えると失敗に直結するので、大事なポイントと言えます。

ブリーチなしでできる?上品カラー

40代の髪は、ハリ・コシ・ツヤが失われがちで、ダメージが気になりますから、「できればブリーチしたくない」というのが本音ですよね。
結論から言うと、ブリーチなしでもインナーカラーは可能です。

メリット:ダメージ最小限と「バレにくさ」

なんといっても、ブリーチ剤を使わないので髪へのダメージが最小限で済みます。
髪の体力を温存できますし、発色が控えめな分、職場などでもバレにくい、ごく自然な仕上がりになります。

「インナーカラーがどんなものか、まずはお試しでやってみたい」という初心者の方には最適ですね。

デメリット:発色と透明感の限界

ただし、デメリットも明確です。
ブリーチなしの場合、出せる色や明るさには限界があります。

特にアッシュグレーのような「くすみ感」や「透明感」を出すのは難しく、選べる色も限定されます。
また、ベースの髪色(特に白髪染めで暗くしている場合)によっては、ほとんど色が入らない、あるいは染めたかどうかわからない可能性もあります。

ブリーチなしにおすすめの色
ブリーチなしでも比較的発色しやすいとされるのは、「ベージュ」「ピンクベージュ」「アッシュブラウン」「赤みブラウン」など、ブラウンベースの色が中心に。

ほんのりとした色味の変化を楽しみたい方向け、と言えそうです。

ブリーチありで透明感を出す色

一方で、40代がインナーカラーに期待する「透明感」や「肌のくすみを飛ばすような明るさ」、そして何より「白髪ぼかし」の効果をしっかり出したい場合は、やはりブリーチが有効です。

もちろん、全頭ブリーチではなく、入れる部分だけをホイルで分けて行う「ポイントブリーチ」なので、髪全体へのダメージは最小限に抑えられます。

メリット:40代が求める「透明感」と「白髪ぼかし効果」

ブリーチの最大のメリットは、髪の内部の色素を抜くことで、ブリーチでしか出せない「透けるような色味(透明感)」や「キレイなくすみ感」を実現できることです。

白髪ぼかし効果も最大化されます。なぜなら、白髪と同じくらい明るいトーンを作れるため、白髪が伸びてきても「同化」しやすくなるからです。

ブリーチありにおすすめの色

  • アッシュグレー / グレージュ(白髪ぼかし効果◎・透明感)
  • ラベンダー / バイオレット(黄ぐすみ対策・透明感UP)
  • ネイビー / ブルー系(クールな印象・色落ちがシルバー系で白髪と馴染む)
  • くすみピンク / ピンクベージュ(血色感UP・肌馴染み◎)

ブリーチありの絶対的な注意点
ブリーチをした場合、施術後のダメージケアと、色落ちを防ぐためのメンテナンス(後述)が必須になります。
ブリーチは、髪のメラニン色素と同時にタンパク質なども破壊する行為です。
(出典:花王株式会社 ヘアケアサイト「ヘアカラーのしくみ」

キレイな状態を保つ努力(専用のケアアイテム)はセット、ということですね。

セルフで染めるのは危険な理由

最近は市販のインナーカラー用薬剤も売っていますし、「内側だけならセルフでできないかな?」と考える方もいるかもしれません。

ですが、特に私たち40代、とりわけ白髪染めの履歴がある髪へのセルフ施術は、非常にリスクが高いようです。

理由1:複雑な塗り分けによる「深刻な色ムラ」

インナーカラーは「内側だけ」を正確に塗り分ける高度な「ブロッキング」技術が必要です。
セルフで均一に塗るのは至難の業で、境目がまだら(虎柄)になったり、ブリーチ剤が関係ない表面の髪についてしまったりしがちです。

この「ムラ」こそが、最も「痛い」というか「だらしない」印象に直結します。

理由2:白髪染めの「残留色素」による失敗

これが40代にとって最大のリスクです。

過去に暗い色で白髪染めをしている髪は、ブリーチ剤を塗っても、その暗い色素が邪魔をして「予期せぬ真っ赤な色」や「汚いオレンジ色」にしかならない可能性が非常に高いと言われています。

これは「残留ティント」と呼ばれる現象で、プロの美容師さんでも、お客様の過去の施術履歴(=髪の履歴書)を読み解きながら慎重に行う難しい作業なんです。

セルフ失敗は高くつく
「痛い」仕上がりになって後悔するリスクを避けるためにも、ここはケチらず、信頼できるプロの美容師さんにお願いするのが賢明だと私は思います。

万が一失敗した場合の「お直し」は、通常の施術よりはるかに高額になるケースがほとんどです。

色落ち過程も綺麗に見せる秘訣

ブリーチをしたインナーカラーは、残念ながら色落ちが早いのが宿命です。

特にアッシュ系やグレー系は、1〜2週間で色が抜けて、ただの「金髪」になってしまうことも…。
色が抜けて黄ばんだ金髪になってしまうと、せっかくの上品さも台無しですよね。

そこで必須になるのが、「カラーシャンプー」の活用です。

カラーシャンプーの役割:黄ばみ防止と色素補充

ブリーチ後の髪が「黄ばむ」のは、日本人の髪に元々あるメラニン色素(黄色)が残るためです。

カラーシャンプーは、その黄ばみを打ち消す「補色」の染料(例:紫)を入れたり、抜けた色(例:ピンク)を補充したりする役割があります。

これを使うことで、色落ちの過程で出てくる嫌な黄ばみや赤みを抑え、次回の美容院までキレイな色味を長持ちさせることができるそうです。
これはマストアイテムですね。

色別おすすめカラーシャンプー早見表

どの色にどのシャンプーを使えばいいのか、簡単な表にまとめてみました。

入れた色系統 おすすめのシャンプー 期待できる効果
アッシュ・グレー・ネイビー系 ムラサキシャンプー / シルバーシャンプー 黄ばみを抑え、くすみ感・透明感をキープ
ラベンダー・バイオレット系 ムラサキシャンプー 黄ばみを抑え、キレイなラベンダー色をキープ
ピンク・レッド系 ピンクシャンプー / レッドシャンプー 抜けたピンク・赤系色素を補充し、発色をキープ
ベージュ・ブラウン系 ブラウンシャンプー / ベージュシャンプー 色味の深みや柔らかさをキープ

※使用頻度は製品によりますが、一般的には3日に1回程度、普段のシャンプーと置き換えて使うことが多いようです。

美容院での上手な頼み方

美容院での上手な頼み方

インナーカラーの失敗は、技術的なミスよりも「美容師さんとの認識のズレ」で起こることが大半だとか。

「インナーカラーにしてください。お任せします」というオーダーは、40代にとっては危険かもしれません。

40代がやりがちなNGオーダー

「お任せします」「いい感じにしてください」「インナーカラーにしてください」といった、曖昧なオーダーは失敗のもとです。

美容師さんが「若い子向けの派手なデザイン」をイメージしてしまったら、こちらの意図とは全く違う仕上がりになってしまいます。

失敗しない「目的」と「NG」の伝え方

40代の私たちは、「メニュー名」ではなく「目的」と「NG(避けたいこと)」を正確に伝える必要があります。
理想のスタイル写真を見せるのは大前提として、さらに以下の5点を伝えるのが重要です。

40代の「失敗しない」オーダーマニュアル

  1. 【NGを伝える】
    「40代なので、派手すぎたり、若作りしているように見える(=痛い)のは絶対に避けたいです」と、
    まず最初に一番の不安を伝えます。
  2. 【目的を伝える】
    「目的は、顔まわりの白髪ぼかしも兼ねていて、上品なアクセントとして楽しみたいです」と、
    何をしたいのかを明確にします。
  3. 【場所・範囲を伝える】
    「入れる場所は、耳周り(もみあげ)に、ごく細く入れたいです。範囲は広くなりすぎないようにお願いします」と、
    具体的なデザインを伝えます。
  4. 【髪の履歴を伝える】
    「現在は白髪染めを〇ヶ月に1回、このくらいの明るさで染めています」と、
    過去の施術履歴を正直に申告します。
  5. 【ダメージと予算の相談】
    「ダメージが最小限の方法でお願いしたいのですが、ブリーチは必要ですか?
    「今日の総額はいくらくらいになりますか?」と、
    必ず確認します。

ここまで伝えれば、美容師さんも「40代の上品なインナーカラー」というゴールを共有してくれるはずです。

写真を見せる際も、「このモデルさんの髪質と私の髪質は違うと思いますが、この『色味』や『細さ』の雰囲気は再現可能ですか?」と相談しながら進めましょう。

失敗しないメンテナンスと頻度

インナーカラーは「入れておしまい」ではありません。
「入れた後」が本番です。

キレイな状態を保つには、適切なメンテナンスが不可欠です。

美容院でのメンテナンス(1ヶ月〜1.5ヶ月おき)

色が褪色した状態(特にブリーチ部分が黄ばんだ金髪になった状態)を放置すると、清潔感が失われ、かえって老けた印象や「だらしない」印象を与えかねません。

美しい状態を保つには、1ヶ月から1ヶ月半おきに美容院でメンテナンス(色味の補充=オンカラー)を行うのが理想的。

色が完全に抜けきる前に補充するのが、一番キレイな状態をキープするコツです。

根元の白髪染め(リタッチ)も、この周期で合わせるか、遅くとも2ヶ月以内に行うことで、全体のキレイな状態をキープできますね。

自宅でのデイリーケア

前述の「カラーシャンプー」の活用はもちろんですが、それ以外にも基本的なヘアケアが色持ちに直結します。

  • 髪を洗った後は、すぐに乾かす
    (濡れたまま寝るのは最悪です。キューティクルが開いて色が流れ出ます)。
  • 乾かす前後に、洗い流さないトリートメント(ヘアオイルやミルク)で保湿・保護する。
  • アイロンやコテの温度を高温にしすぎない(高温は色落ちを早めます)。

こうした地道なケアが、40代の上品なインナーカラーを支える土台になります。

白髪染めとの併用は可能か?

「今、白髪染めしてるんだけど、インナーカラーなんてできるの?」という疑問。
私も持っていましたが、ご安心ください。

インナーカラーは白髪染めと併用可能です。
むしろ、併用している40代の方が多いようです。

一般的な施術プロセス

多くの美容院では、以下のような手順で、白髪染めとインナーカラーを同時に施術します。

  1. まず、ベースの髪(表面や根元)に白髪染めの薬剤を塗布します。
  2. 次に、インナーカラーを入れたい部分(耳周りなど)を正確に分け取り(ブロッキング)、そこだけアルミホイルで包みます(ホイルワーク)。
  3. ホイルの中で、ブリーチ剤(またはライトナー)を塗布し、ベースの髪と混ざらないように時間を置きます。
  4. 時間が来たら一度すべて流し、シャンプー台などでインナーカラーの部分に希望の色(アッシュやベージュなど)を入れ(オンカラー)、全体を仕上げます。

このように、プロの技術で塗り分けることで、白髪のカバーとオシャレの両立ができるわけですね。

併用時の最重要注意点:ベースの明るさ
併用する場合、一つだけ重要な注意点があります。
それは、ベースとなる白髪染めを「暗く(黒く)染めすぎない」ことです。

ベースが真っ黒に近いほど、インナーカラーの明るい部分とのコントラストが強くなりすぎ、不自然で「痛い」印象や、一昔前の「メッシュ」のような印象になる可能性があります。

美容師さんと相談し、ベースの髪色もインナーカラーと自然に繋がる、少し明るめのトーン(例:8トーン程度のグレージュブラウンなど)に調整してもらうのが成功の鍵です。

まとめ:素敵な40代インナーカラーを

今回は、40代のインナーカラーについて、私なりに詳しく調べてみました。

「40代でインナーカラーなんて痛いかな?」という不安は、私自身も強く持っていました。
でも、調べていくうちに、それは「色の選び方」「入れる範囲」「髪全体のケア」という40代ならではの法則を無視してしまった場合に起こる失敗だということが分かりました。

むしろ、気になる白髪を「隠す」というネガティブな行為から、「デザインとして活かす」というポジティブな発想に転換できるインナーカラーは、私たち40代にとって非常に強力な武器になるんじゃないかなと思います。

ブリーチなしのさりげない楽しみ方から、ブリーチありの透明感を楽しむ方法まで、選択肢も様々です。大切なのは、自分のライフスタイルや髪の状態、そして「どう見られたいか」を明確にし、信頼できる美容師さんとしっかり相談することですね。

この記事が、インナーカラーに一歩踏み出せないでいる方の不安を解消し、新しい自分を見つけるキッカケになれば嬉しいです。

関連記事
40代のポニーテールは痛いを解決する方法10選
40代のロングヘアが痛いと言われる理由と若見えのコツ6選