40代男の一人電車旅!乗り放題切符で江戸情緒とグルメを満喫

【40代男の一人旅】JR「秋の乗り放題パス」で巡る、江戸情緒と名古屋めし満喫の電車旅

日常から少しだけ離れて、気ままな一人旅へ。

今回は、JR全線の普通・快速列車が3日間乗り放題になるお得な切符「秋の乗り放題パス」を相棒に、東京から中山道の宿場町「奈良井宿」を経て、名古屋を目指すノープランな旅の記録です。

※この乗り放題切符は既に販売終了になっています。

40代男の一人旅の始まりは東京駅から

40代男の一人旅の始まりは東京駅から

旅のスタートは早朝6時の東京駅。
目指すは最初の目的地、長野県にある「奈良井宿」です。

中央線に乗り込み、まずは終点の高尾へ。通勤ラッシュ前で車内は空いており、グリーン車はやめて普通車でのんびりと行くことにしました。

実はこの中央線、私にとっては学生時代に毎日のように乗っていた思い出の路線。

しかし、大人になった今、車窓から流れる景色はすっかり様変わりしていて、見慣れたはずの風景がとても新鮮に映ります。
懐かしさと新しさが入り混じる不思議な感覚を楽しみながら、電車は西へ進んでいきます。

終点の高尾駅で甲府行きに乗り換え。
列車は待ち時間なくすぐに出発します。

高尾駅で乗り換え

スムーズな乗り継ぎはありがたい反面、駅で写真を撮る余裕がないのが玉にキズ。
これもまた、気ままな電車旅の醍醐味かもしれません。

高尾から甲府、塩尻と列車を乗り継ぎ、東京を出て約5時間。
ついに奈良井宿駅に到着しました。

長時間の移動でしたが、幸いにも道中はほとんど座ることができ、移り変わる景色を眺めているうちにあっという間に感じられました。

江戸時代へタイムスリップ!中山道「奈良井宿」を散策

江戸時代へタイムスリップ!中山道「奈良井宿」を散策

駅を降り立つと、そこはまるで別世界。
江戸時代の面影を色濃く残す街並みが広がっています。

国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定された街並みは、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。

訪れたのは3連休明けの平日だったためか、観光客も多すぎず、自分のペースでゆっくりと散策することができました。

ただ、連休で大儲けして満足したのか、お休みのお店が多かったのはちょっぴり残念。

日本最長の宿場町「奈良井千軒」の街並み

日本最長の宿場町「奈良井千軒」の街並み

奈良井宿は、江戸と京都を結んだ中山道にある宿場町。
この先に控える中山道最大の難所「鳥居峠」を越えるため、多くの旅人がここで英気を養ったと言われています。
その賑わいは「奈良井千軒」と謳われるほどで、約1kmにわたって続く街並みは、日本最長の宿場町として知られています。

あいにくの曇り空で、時折小雨がぱらつく天気でしたが、しっとりと濡れた石畳がより一層風情を醸し出します。
当時の旅人たちに思いを馳せながら歩く時間は、何とも贅沢な体験です。

この美しい景観を、今もここで生活をしながら守り続けている住民の方々には、感謝の気持ちでいっぱいになります。

奈良井宿にある郵便局

街並みを端まで歩くと、立派な鳥居が見えてきました。

鎮神社
 

奈良井宿に疫病が流行り、これを鎮めるために千葉県香取神社から主神をまねき祭祀をはじめたとされています。

鳥居の中央にご神木がそびえ立つ配置は、なんだか珍しい気がします。

さらに進むと、鳥居峠への入り口が。
この石畳は、一体どれほどの旅人を見送ってきたのでしょうか。

奈良井宿の全景

宿場町で味わう、絶品グルメと癒やしの時間

散策を終えたら、お待ちかねの昼食です。
開いているお店の中から一軒を選び、中へ。

こころね

名物の「とうじそば」と迷いましたが、無性に天ぷらが食べたくなり、「天ぷらそば」を注文しました。

揚げたての天ぷらは衣がサックサク!かぼちゃ、さつまいも、なす、エリンギ、どれも素材の味が活きていて絶品です。
もちろん、香り高いお蕎麦も美味しく、あっという間に完食してしまいました。

食後も古い街並みをぶらぶら。

ふと気になったお店で、甘いものをいただくことに。

▼栗子餅と抹茶のセット

栗と砂糖だけで作られた餡で、お餅を優しく包んだお菓子です。
口に入れた瞬間、栗の豊かな香りと、素朴で上品な甘さが広がります。

中の餅お餅も柔らかく美味しかったです。

100%栗で作られた餡が使われたお菓子は珍しいのではないでしょうか。
餡子とはまた違った味わいで、かなり美味しくて感動しました。

心がほっと温まるような、優しい味わい。
秋の季節限定とのことなので、この時期に訪れる方はぜひ試してみてください。

木曽名物の五平餅

折角奈良井宿に来たならこれも外せません。
五平餅

頂いたお店は「田中屋」さんです。

 

 

 

 

 

 

 

甘辛い味噌だれに山椒のピリッとした味が良いアクセントになって美味しかったです。
山椒のおかげで後味が爽やかになります。

こんがりと炙られた五平餅は、表面が香ばしく、まるでお煎餅のよう。
それでいて中はもちもちとした食感の中に、お米の粒感がしっかり残っていて、初めて五平餅を食べたのですが、私はかなり好きになりました。

セットで付いてくる桜湯は塩味と桜の風味が程よく、お口直しにピッタリ。

さらに時間があったのでカフェで癒しのひと時を

木のぬくもりを感じる店内で、ウィンナーコーヒーをいただきながら安らぎのひと時。
コーヒーのいい香りに包まれながらぼーっと過ごす時間も好きです。

 

 

 

 

 

 

 

ハプニングも旅のスパイス。思わぬ寄り道で出会った景色

奈良井宿をすっかり満喫し、次の目的地・名古屋へ向かおうとしたとき、ある勘違いに気づきます。

乗ろうとしていた電車が、実は途中の木曽福島止まりだったのです。
結局、木曽福島で後続の列車を待つことになるため、1時間以上の待ち時間ができてしまいました。

しかし、このハプニングが新たな出会いを生んでくれます。

時間ができたおかげで、駅の裏手にある「杉並木」へ足を延ばすことができました。

樹齢数百年と言われる大樹に囲まれた道は、空気が凛としていて圧巻の一言。
悠久の時を経て、どれだけ多くの旅人を見守ってきたのでしょうか。

さらにその先には、「二百地蔵」が静かにたたずんでいました。

木曽の再開発で行き場を失ったお地蔵様や観音様が集められた場所だそうで、一つひとつ表情が違い、見ていると心が和みます。

その後前述した「五平餅」を食べて、カフェで休憩をし、電車の時間に。

旅の終わりは名古屋で。絶品「カツカレー麺」に舌鼓

名残惜しい気持ちで奈良井宿を後にし、中津川、千種と乗り継いで名古屋へ。

途中下車した千種駅では、名古屋名物「きしめん」をいただきました。
うどんとはまた違う、つるりとした喉ごしと独特の食感がたまりません。

地下鉄で栄駅へ移動しホテルにチェックイン。
夕飯は「味噌カツ」と決めていたのですが、街を歩いている途中で「カツカレー麺」という、とてつもなく魅力的な看板を発見してしまいました。

誘惑には勝てず、予定を変更してそのお店へ。

運ばれてきた「カツカレー麺」は、見るからに食欲をそそるビジュアル!

揚げたてのカツはサクッとジューシー。
とろみのあるカレーにはネギとミンチ肉がたっぷりで、麺との相性も抜群です。
辛さは控えめで、卵を混ぜるとさらにマイルドな味わいに。

偶然見つけたお店でしたが、大満足の一杯でした。
きしめんを食べた後でなければ、残ったカレースープにご飯を入れて〆たかったほどです。

美味しいものを心ゆくまで味わい、温かいお風呂に浸かって一日の疲れを癒やす。

心もお腹も満たされ、今日の出来事を思い返しながら眠りにつく…。
この時間が、私はたまらなく好きです。

こうして、旅の1日目は更けていきました。

2日目の様子はまた改めて記事にしたいと思います。

関連記事
40代既婚男性の休日の過ごし方・趣味がない毎日からの脱却
40代からでも人生充実させるひとり時間の過ごし方